車のフレームに穴が開いてしまうと構造強度や車検の面で不安になりますが、必ずしも溶接が必要とは限りません。今回は可能なDIY補修方法と注意点を実例を交えて詳しく解説します。
なぜフレームは穴が危険なのか
フレーム部は車体の骨格であり、腐食による穴は強度低下や車検不合格の原因になります。
ただし小さな穴で、応力がかかりにくい部分であれば、補修+防錆処理で車検対応できるケースもあります。
溶接なしでの補修手順
1.サビ除去・防錆処理
まずは表面のサビをグラインダーやサンドペーパーでしっかり落とし、防錆剤(POR‑15など)を塗布して腐食進行を抑えます。
2.補修パッチを用意
穴の周囲を切り整え、市販の薄鋼板や解体部品から切り出したパッチを用意します。
3.裏板&接着剤で固定
裏に支えとなる金属ストリップを配置し、3M製パネルボンディングや二液エポキシ接着剤でパッチごと圧着します。接着剤によりしっかり固定・密着します。
4.隙間や表面の仕上げ
隙間にはパテや接着剤を追加充填し、表面を平滑に削ってからサフェーサー塗装します。
実例とコミュニティからの声
実際にr/Autobodyでは「裏板を置き、3Mの接着剤で固定」「隙間はボディパテで仕上げる」という工程が高評価されています:contentReference[oaicite:0]{index=0}。
Hagertyでも二液エポキシ接着剤を用いた補修が“溶接なしで金属接合できる”として紹介されています:contentReference[oaicite:1]{index=1}。
補修のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
・溶接不要でDIY可能 ・熱変形や火災リスクがない |
・構造用には弱い ・接着剤寿命や耐久性は要確認 |
車検対応のポイント
車検では「外見上隠せばOK」とは限りません。検査官が叩いて中身を確認する場合もあります。
強度に関わる穴は、最終的にはプロの溶接補修が望ましい点も覚えておきましょう:contentReference[oaicite:2]{index=2}。
まとめ
小さな腐食穴であれば、しっかりとした手順での補修はDIYでも可能です。
ただし安全性や車検対応を考えると、最終的には溶接補修を視野に入れることが安心です。
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