車高を下げると見た目が引き締まり、走行安定性にも寄与することがあります。しかし「車高調は高い」「もっとシンプルな方法がいい」といった理由で車高調を使わないローダウン方法を検討する方も少なくありません。本記事では、車高調を使わずに車を下げる方法について、具体例とともに解説します。
ダウンサス(ローダウンサスペンション)を使う方法
最も一般的なのがダウンサスの装着です。これは純正スプリングより短く設定されたスプリングで、サスペンションの全長を変えずに車高を下げることができます。
費用相場は3〜5万円程度と手頃で、車高調ほど調整の自由度はありませんが、スタイル重視のユーザーには十分な選択肢です。ただし、乗り心地が固くなる点には注意が必要です。
純正サス流用という裏技
同じ車種であっても、グレードや仕様によってサスペンションの高さが異なることがあります。そこで、他グレードの純正サスを流用してローダウンするという方法もあります。
例えば「スポーツグレードの純正足回り」は通常モデルより車高が低いケースが多く、中古部品市場でも入手可能です。ただし、適合確認は必須です。
タイヤ・ホイールで視覚的に車高を下げる
実際の車高は変えずに、視覚的にローダウンしたように見せる方法もあります。具体的には、扁平率の低いタイヤやインチアップホイールを装着することで、フェンダーとタイヤの隙間を小さく見せる手法です。
ただし、外径を変えすぎるとスピードメーター誤差や乗り心地の悪化を招くため、純正外径に近いサイズ選びが重要です。
サスカット(違法・非推奨)について
一部では「サスカット(スプリングを切断)」という方法も話題になりますが、これは非常に危険かつ車検非対応です。スプリングの性能が損なわれるため、走行中のバランスを崩す可能性もあり、安全性に大きな問題があります。
また、仮に通ったとしても、整備不良車とみなされることがあるため絶対におすすめできません。
ローダウンによるデメリットにも注意
車高を下げると見た目がスタイリッシュになる一方で、以下のようなデメリットもあります。
- 段差や傾斜でバンパーやマフラーを擦る
- 乗り心地が悪化する
- 純正保証の対象外になる可能性
- 構造変更が必要なケースもある
快適性や安全性、維持コストへの影響も考慮したうえで、適切な方法を選ぶことが重要です。
まとめ|車高調なしでも下げられるが慎重に選ぼう
車高調を使わなくても、ダウンサスや純正流用など安全かつ合法的に車を下げる方法は存在します。ただし、視覚的な変化にとどまるケースも多く、車検適合や安全性を意識した選択が求められます。
車の使用目的や予算に応じて、最適なローダウン方法を選びましょう。
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