マツダCX-5は走行性能と快適性を両立したSUVとして高い評価を受けていますが、走行距離が5万kmを超えると足回りの劣化が少しずつ現れてきます。ショックアブソーバーの交換はその第一歩ですが、新車時のフィーリングを取り戻すためにはその他の部品の点検・交換も併せて行うのが効果的です。
ショック交換に合わせて見直したい足回りの主要部品
ショックアブソーバーの交換に加えて、以下の部品も併せてチェック・交換することで足回りのリフレッシュ効果が高まります。
- スタビライザーリンク(スタビリンク):経年劣化により異音や操縦安定性低下の原因に。
- アッパーマウント:ショックとボディの接続部で、ゴムが劣化すると突き上げ感が増加します。
- ロアアームブッシュ:ステアリングの正確性や乗り心地に影響。
- スプリング:へたりが出ている場合は交換で車高やバランス改善。
これらのパーツはショック交換時に同時作業すると工賃を抑えられることもあります。
純正19インチタイヤと足回りとの相性
ご質問のCX-5は純正19インチホイールにミシュランのSUV用タイヤを装着しているとのことですが、ショックやブッシュ類の状態次第で乗り心地や接地感が大きく変わります。
タイヤ自体が新品であっても、足回りのパーツが劣化しているとその性能を十分に発揮できません。タイヤの寿命を最大限に活かすためにも、サスペンション系の整備は欠かせません。
実際に交換して効果を感じたユーザーの声
例えば、2020年式CX-5を所有するオーナーAさんは、ショックに加えてスタビリンク・アッパーマウントも交換したところ、「コツコツした振動が減り、まるで新車のようにしっとりとした走りになった」と満足の声をあげています。
一方、ショック交換のみで済ませたBさんは、「段差の吸収は良くなったが、カーブでのふらつきは変わらなかった」と語っており、ブッシュやリンク類の影響の大きさが伺えます。
費用目安と作業のタイミング
ショックのみの交換で工賃含め10万〜15万円程度、リンク・ブッシュ類も併せると15万〜25万円程度が目安です。部品持ち込み対応の整備工場を活用すると費用を抑えられることも。
足回りの交換はまとめて行った方が工数削減・バランス確保の面でもおすすめです。
整備と同時にアライメント調整も忘れずに
足回りパーツの交換後は、サスペンションジオメトリ(ホイールの向き)が変わるため、必ず4輪アライメント調整を行いましょう。これを怠るとタイヤの偏摩耗や直進安定性に支障をきたします。
調整には専用の設備が必要なため、信頼できるショップやディーラーでの施工がおすすめです。
まとめ|CX-5の足回りは“総合的な整備”で新車の乗り味に
ショックアブソーバーの交換は大きな改善効果がありますが、併せてスタビリンク、ブッシュ、アッパーマウントなどを整備することで、CX-5本来のしなやかで安定した乗り味を取り戻すことができます。
タイヤの性能を活かしきるためにも、足回り全体を総合的に見直してみてはいかがでしょうか。
コメント