キャンピングトレーラーの外装カスタムは個性を出せる楽しみの一つです。艶なし仕上げやサフェーサー(プラサフ)を活かした塗装を検討している方にとって、「クリアを吹くなら足付けは必要か?」という疑問は重要なポイントです。この記事では、足付けの必要性や塗装の工程について、わかりやすく解説していきます。
プラサフとは?その役割と塗装工程での位置づけ
プラサフ(プライマーサフェーサー)は、下地処理用の塗料で、錆止めや表面の微細な凹凸を埋める役割を持ちます。上塗りの密着性を高めるための中間層として使われるのが一般的です。
また、グレー色のプラサフは仕上がりがマット調で、質感を活かした「サフ仕上げ」も一部のユーザーから支持されています。ただし、その場合でも塗膜の保護のためにクリアコートを吹く工程が推奨されます。
クリアコートを吹く前に「足付け」は必要か?
答えはYES。足付け(研磨)なしでプラサフの上から直接クリアを塗ると、剥離や密着不良のリスクが非常に高まります。プラサフは硬化すると表面が滑らかすぎて、上塗り塗料が定着しづらくなるためです。
具体的には、プラサフが完全硬化した後、耐水ペーパー(#800〜#1000程度)で軽く足付けをし、表面を細かくざらつかせることでクリアとの密着が向上します。
サフ仕上げ×クリア塗装のメリットと注意点
サフのグレーをそのままデザインに活かし、艶なしマット感を維持しつつクリアで保護するスタイルは、アウトドア志向のキャンピングトレーラーと相性が良いです。
ただし、艶なし仕上げにする場合は、艶消しクリア(マットクリア)を使うことが重要。通常のクリアだとツヤが出てしまうため、希望の質感に合わない仕上がりになります。
塗装作業の工程例:足付けを含めた流れ
- 1. 下地処理(脱脂・サビ落とし・パテ整形など)
- 2. プラサフ塗布(2〜3回程度)
- 3. プラサフの乾燥(夏場で2〜3時間、冬場で半日〜1日)
- 4. 足付け(耐水ペーパー#800〜#1000で軽く研磨)
- 5. 脱脂・ホコリ除去
- 6. クリア塗装(マットクリア推奨)
- 7. 乾燥・仕上げ
このように、工程を守ることで塗膜の寿命が伸び、見た目もきれいに仕上がります。
実例:足付けしなかった結果どうなったか?
あるDIYユーザーが、サフの上に直接クリアを塗布したところ、塗装後数週間で一部が剥がれてきたという例もあります。クリアが乗った直後は問題なく見えても、時間の経過とともに塗膜が浮いてくるケースは少なくありません。
特に雨や紫外線にさらされるキャンピングトレーラーでは、耐久性を重視した施工が求められます。
まとめ:足付けを怠らず、仕上がりも保護も両立を
キャンピングトレーラーをプラサフ仕上げ+クリアコートでカスタムする際は、必ず「足付け」の工程を取り入れることが美観と耐久性の両立に繋がります。サフの質感を活かしつつ、マットクリアで上手に保護すれば、個性的で長持ちする外装に仕上がるでしょう。
コメント