ヴィンテージカー愛好家が語る！旧車にかける情熱とお金のリアル

1990年代以前に製造されたクルマ、いわゆる“ヴィンテージカー”や“旧車”に魅せられる人が増えています。特に、カスタムやレストアを通じて個性を反映させる楽しみは、現代の車では味わえない特別な体験です。この記事では、旧車にどれほどの情熱とお金がかけられているのか、リアルな実例とともに解説します。

ヴィンテージカーにハマる理由

ヴィンテージカーは、現代の車にはないデザインや乗り心地、エンジン音など独特の魅力があります。また、機械的構造がシンプルなため、自分で手を加える楽しみも大きな魅力です。

例えば、1991年式のスズキ・アルトワークスは、軽量ボディとターボエンジンの組み合わせで、当時のスポーツ軽自動車の象徴的存在でした。今なお根強いファンが多く、パーツの取り寄せや再生産も盛んです。

ある愛好家は、ヴィンテージのアルトワークスに乗っており、もらい事故で70万円の修理費が発生しましたが、全額相手負担で直し、さらにマフラーやエアロパーツにもこだわりを見せています。

修理費や維持費が高額になることもありますが、「お金以上の価値がある」と語る愛好家も多く、自分のスタイルや人生の一部として旧車に接している姿が印象的です。

これらを合わせると、年間で数十万円～100万円以上かかることもあります。

旧車が事故に遭った場合、保険会社との交渉で時価評価額が問題になるケースがあります。車両保険に加入していなかったり、年式の古さゆえに評価が低くされると、修理代が自己負担になる可能性もあります。

旧車所有者の中には、時価よりも高額な修理を自己負担で行う方もおり、情熱が金銭的価値を上回ることもしばしばです。

旧車を所有する上での心構えとして、故障・不具合・パーツの入手難などを見越した上で維持計画を立てることが重要です。また、仲間同士の情報交換やイベント参加も楽しみのひとつ。

「どこまでお金をかけるか」は人それぞれですが、「どこまで愛せるか」という気持ちが、結局のところ長く乗り続ける原動力になります。

旧車には手間もお金もかかりますが、それ以上に得られる楽しみや達成感は計り知れません。単なる移動手段を超えた、“人生のパートナー”としてヴィンテージカーと向き合う生き方も、今改めて注目されています。