台湾バギーAdly 50ccなどの海外モデル車両では、「エンジン型式番号(エンジンナンバー/刻印番号)」の表示場所が国産バイクと少し異なるケースがあります。車体番号(フレームナンバー)は把握できていても、エンジン型式番号がどこにあるか分からず困っている方も多いでしょう。この記事では、Adly 50cc系車両でエンジン番号が刻印されている典型的な位置、確認手順、および検索時のポイントを整理します。
Adly 50cc系車両におけるエンジン番号の刻印位置
Adlyのオーナーズマニュアルには「The engine number is engraved on top of left crankcase.」つまり「エンジン番号は左クランクケースの上部に刻印されている」との記載があります。[参照](英語版)
このため、車体番号が確認できる場合でも、エンジン番号を探す際はエンジン左側、クランクケースカバーの「上部平面」や「突起・リブの近く」に刻印されている可能性が高いです。
具体的な確認手順と注意点
確認作業を進める際の手順としては次のようになります。
- サイドスタンドまたはセンタースタンドで車両を水平に安定させる。
- 左側(クラッチ・プライマリーカバー側)を確認。カバーの上端・リブ・フランジ部など、フラットな部分を探す。
- 刻印が見えづらい場合はライトを当てたり、カバーの隙間から反射を確認してみる。可視サイズは車種により異なりますが、小文字続き・数字混合であることが多いです。
注意点として、海外輸入車・並行輸入車ではカバー形状・刻印場所が若干異なるケースもあります。また、長年使用・腐食・塗装の再施工等により刻印部が埋もれていることもあるため、クリーニングや拡大鏡を使うなど工夫が必要です。
車体番号とは別にエンジン番号を把握する意義
車体番号(VIN/フレームナンバー)は車体構造を識別するものであるのに対し、エンジン番号はエンジン単体の識別・登録・整備履歴確認などに使用されることがあります。
たとえば、エンジン交換済み車両では「フレーム番号とエンジン番号が一致しない」ケースがあり、整備記録・登録維持の際に確認が必要になることがあります。輸入車・バギー系車両では特に、エンジン型式・刻印を把握しておくことで部品発注・整備メーカーへの問い合わせにも役立ちます。
確認できなかった場合の対処法と情報取得ヒント
刻印がどうしても見つからない場合には、次のような手段を試してみましょう。
- 取扱説明書/サービスマニュアルを入手し、該当モデル(例:Adly 50 GTA/GTC等)の「Product Identification Number」欄を確認。[参照]
- 前オーナー履歴・整備記録簿・輸入業者の登録書類にエンジン型式が記載されていないか確認。
- バギー販売店・輸入ショップ・Adlyオーナーズフォーラムなどで「同モデル車両」「エンジン刻印部位」の写真情報を探す。たとえばフォーラムの投稿に「Engine number on the side reads J082204.」という記録もあります。[参照]
これらを活用すれば、刻印を探し出せる可能性が高まります。
まとめ
台湾製Adly 50cc系バギー車両において、エンジン型式番号(刻印番号)は「左側クランクケース上部」に刻印されていることがオーナーズマニュアルで明記されています。車体番号だけではなく、エンジン番号も確認しておくことで整備・登録・部品手配の際に有利です。
探せなかった場合は、サービスマニュアル・輸入販売店・オーナーズフォーラム等を活用しながら、落ち着いて刻印箇所を探してみてください。


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