FCLのフォグランプにプラス(+)配線延長コードを使っても通電しないというトラブルは、配線の選定や接続方法に起因していることが多くあります。本記事では、適切な線材の選び方とアース(マイナス側)接続の注意点を具体的に解説します。
原因分析:なぜ通電しないのか?
プラス延長コードが通電しない理由として、線径不足による電圧降下や、被覆の品質不良、リレーやスイッチとの接続不良が考えられます。
FCL製品の取扱説明書にも、「ACC電源線がバッテリーのプラスへ接続されていない場合、動作不良が発生する可能性がある」と記載されていますので、電圧供給が確実に行える配線が必要です[参照]
おすすめのプラス延長線の仕様と選び方
まず、最低でも1.25mm²(およそ16AWG)相当以上の電線を使用することを推奨します。これにより、長距離配線でも電圧降下を防ぎます。
また、必ずヒューズ付きリレーハーネスを使用し、配線の途中で必ず適切な容量のヒューズ(通常10~15A)を挟むことで、安全を確保します。
マイナス(アース)線の接続方法と注意点
アース線は車体ボディに直接カシメて接続する方法で問題ありません。ただし、塗装を剥離して素地接触を確保し、しっかりと接地する必要があります。
薄いネジやリベットだけでは接触不良になる恐れがあるため、リングスリーブや十分な接触面積を持つ金属端子を使用することが重要です。
配線延長の実例と作業手順
【例1】プラス線:バッテリー+ → ヒューズ → リレー入力端子 → 延長コード(1.25mm²)→ フォグランプ側入力。
【例2】マイナス線:ボディ金属部にリング端子で接続し、塗装剥離後に締め付け。接触不良防止のため防錆処理を行うと良いでしょう。
よくあるトラブルと対策まとめ
- 低品質な延長コード(細線や被覆不良)→ 通電しない、熱による溶解の可能性あり。
- ACC電源線の電圧が供給されていない→ 点灯・切り替えが機能しない。
- アースの接触不良→チラつきや不点灯の原因。
まとめ
FCLフォグランプのプラス延長コードが通電しない場合、まずは1.25mm²以上の適切な線径の延長線とヒューズ付きリレー配線を使用することが解決への第一歩です。
アース側については、ボディ金属にしっかりとカシメて接続し、素地接触と防錆処理を行うことで確実な通電を実現できます。
これらを正しく実行することで、安全かつ安定した動作が期待できます。不具合が続く場合は、一度テスターで電圧供給の状態や抵抗値を測定してみるとより確実です。
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