セルが回らない原因とは?エンジン始動しないときに考えるべきポイントと対処法

車検、メンテナンス

車のエンジンがかからない、セルモーターが回らないという状況は焦りを感じるものです。特にバッテリーを交換しても始動しない場合、原因は複数考えられます。この記事では、セルが回らないときに確認すべきポイントを順に解説し、適切な対処法を紹介します。

バッテリーが新品でも始動しない理由

バッテリーが原因と思い交換したものの、それでもセルが回らない場合、以下の可能性があります。

まず考えられるのは接続不良です。ターミナルの締め付けが甘かったり、腐食があれば電気が流れにくくなります。交換後はターミナルの清掃と締め付け確認を行いましょう。

また、バッテリー自体が不良品というケースも稀にあります。別の車からブースターケーブルでジャンプスタートを試すことで検証できます。

セルモーター本体の故障

バッテリーが正常であれば、次に疑うべきはセルモーター(スターター)です。内部のブラシの摩耗や、マグネットスイッチの劣化により、モーターが作動しなくなることがあります。

セルモーターの不良は、車種によっては「カチッ」という音だけがして回らないといった症状で現れます。点検には分解や電圧チェックが必要なため、整備工場での診断をおすすめします。

シフトポジションスイッチ(ニュートラルスイッチ)のトラブル

オートマ車では、シフトがPまたはNにないとセルが作動しない構造になっています。実際にPに入れていても、スイッチの誤作動で「入っていない」と判断されてしまうことがあります。

一度シフトを「N」に入れてから再度セルを回してみてください。これでエンジンがかかる場合は、ニュートラルセーフティスイッチが原因の可能性が高いです。

ヒューズやリレーの不具合

イグニッションやスターターに関連するヒューズリレーの故障でもセルが回らなくなります。ヒューズは目視確認できますが、リレーは外観での判別が難しいため、交換して動作を試すのが一般的です。

特に「スターターリレー」「イグニッションリレー」などが該当し、これらはエンジンルーム内のヒューズボックスに格納されています。

スマートキーやイモビライザーの影響

最近の車両では、スマートキーやイモビライザーシステムが正常に作動していないとセルが回らない場合があります。スマートキーの電池切れや電波干渉に注意が必要です。

予備キーで試してみる、または車内でキーをスタートボタンに直接近づけて再試行してみましょう。

実際の事例紹介:セルが回らなかったケース

ある事例では、2012年式のトヨタ車でバッテリーを新品に交換してもエンジンがかからず、診断の結果スターターリレーの劣化が判明しました。リレー交換により正常に始動できたとのこと。

別のケースでは、スマートキーの電池が切れており、システムがキーを認識できずに始動できなかった例もありました。

まとめ:原因を切り分けながら冷静に対応を

セルが回らない原因は多岐に渡ります。バッテリー交換で改善しない場合は、以下の順でチェックしてみましょう。

  • ターミナル接続の確認
  • セルモーターやリレーの点検
  • シフトポジションの再確認
  • キーやイモビライザーの状態

自分で判断が難しい場合は無理をせず、ディーラーや整備工場に相談することが確実な対応となります。早期の対処が、さらなるトラブル防止につながります。

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