車にドアバイザー(サイドバイザー/ウィンドウバイザー)を取り付けると、「風の抵抗が増えるから燃費が悪くなるのでは?」という心配をされる方も多いでしょう。この記事では、ドアバイザーの効果・仕組み・実際に燃費にどれだけ影響を及ぼす可能性があるかを解説します。
ドアバイザーとは何か?設置目的と効果
まず、ドアバイザーは車のドア上部(窓枠付近)に取り付けられ、雨天時に窓を少し開けて換気したり、風の巻き込みを軽減したりするアクセサリーです。
その主な効果としては、・雨が窓に侵入しにくくする・風の巻き込みを抑えて車内静粛性を上げる・窓を少し開けて換気がしやすくする、という点が挙げられます。[参照]
燃費への影響:抵抗・空気の流れ・エアコン使用との関係
では、ドアバイザーが燃費に与える影響を考えてみましょう。まず、車の燃費を左右する大きな要素のひとつは「空気抵抗(空力)」です。窓の隙間・車体の突起物・外装アクセサリーなどが流れを乱すと、燃費に多少の悪影響を及ぼす可能性があります。
例えば、海外のフォーラムでは“ウィンドウ用風防(wind deflectors)をつけたら燃費が悪化した”という意見があります。[参照]ただし、「実質的な燃費変化はごくわずか(1〜2%以下)で、日常運転で体感できるレベルではない」という報告もあります。[参照]
実例と数値で見る影響の大きさ
例えば、ある車種でドアバイザーを装着したユーザーの報告では、「導入前:平均燃費21.2 MPG → 導入後:20.9 MPG」という変化がありました。 → 変化は0.3 MPG、約1.4%の悪化という試算です。[参照]
このように、ドアバイザーによる燃費悪化は理論的には存在するものの、実務的には「非常に小さい」「仕様や運転状況によって逆に換気効率が上がって燃費改善に寄与する可能性もある」と整理されています。[参照]
影響を抑える/燃費に与えるマイナスを最小化するためのポイント
ドアバイザーを装着する際に燃費悪化のリスクを抑えるためには、以下のポイントも押さえておくと良いでしょう。
- 装着の“隙間”や“形状”に注意
バイザーが大きく飛び出していたり、浮きがあると空気抵抗が大きくなります。 - 走行速度を意識する
高速走行では空気抵抗の影響が大きいため、少しでも余分な出っ張りがあると影響が出やすいです。 - 窓の開け閉め・換気とのバランス
雨の日や停車時に窓を少し開けて換気したい場合、バイザーが風の巻き込みを抑え、エアコン使用を減らすことで燃費改善効果を持つ可能性もあります。
まとめ
結論として、ドアバイザーを付けたことで燃費が著しく悪化するという科学的な決定打はほとんどなく、装着による燃費影響は「ごくわずか(概ね1〜2%程度以下)」というのが実務レベルの見立てです。
そのため、ドアバイザーを装着しても「燃費が大きく落ちてしまった」というより、「多少数値が変わるかもしれないが日常でほぼ気にならない」というスタンスで捉えるのが適切です。もし高速走行が多い車や、燃費を極限まで追いたい車であれば、装着後のモニタリングを行うのがおすすめです。


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