Volvo S60の初期モデルに搭載された「Drive e」ボタンが示す機能や、そのセンターコンソール上のボタンとDCT(デュアルクラッチトランスミッション)との関係について、実際の仕様と操作方法に基づいてわかりやすく解説します。
Drive Eとは何か?
「Drive‑E」は、ボルボが2013年ごろから導入した2.0L直列4気筒ターボなどの新世代パワートレインを指すブランド名です。
Drive‑EエンジンはEuro 6排出ガス規制などに対応し、低燃費と動力性能を両立させた設計が特徴です:contentReference[oaicite:0]{index=0}。
センターコンソールのDrive eボタンの機能
Drive e車に装備されるセンターコンソール上のDriveモードボタンは、主に「Ecoモード(燃費優先)」をオン/オフ切り替えするためのものです。
このボタンを押すと、エンジン制御やシフトポイント、気候制御などがエコに最適化され、表示パネルには「ECO」が表示されます:contentReference[oaicite:1]{index=1}。
DCTとの関係はあるのか?
回答としては、**Drive eボタン自体には「DCT制御」に関する機能はありません**。Drive‐Eはエンジンシリーズの名称であり、ボタンはEcoモードの操作に限定されます。
DCT(Dual‑Clutch Transmission、ボルボでは7速7‑DCT EVOなど)との直接的な連携機能はDrive eボタンには含まれておらず、Drive‑eとDCTは独立したシステムです:contentReference[oaicite:2]{index=2}。
具体例で理解するDrive eとDCTの違い
例えば、Drive‑Eエンジン搭載のS60 T5 FWDモデルではDriveモードボタンでEco設定を選択可能ですが、トランスミッションは8速Geartronic(通常のオートマチック)であり、DCTではありません。
一方、7‑DCT EVO搭載モデルであってもDrive eボタンは同じくEcoモード切替用であり、クラッチ操作やシフト制御をDrive eが直接操作するわけではありません。
実例まとめとチェックリスト
項目 | Drive eボタン | DCT(7‑DCT EVOなど) |
---|---|---|
搭載対象 | Drive‑Eエンジン搭載モデル | DCTトランスミッション装備車 |
ボタン操作 | EcoモードON/OFF切替 | クラッチ制御/ギア選択は自動 |
機能の関連 | DCTに影響なし | Drive eボタンでは制御しない |
Drive eエンジン搭載モデルにおける運転体験
Drive Eエンジン+Ecoモードを組み合わせると、燃費重視の走行スタイルとなり、例えば信号待ちでのアイドリングストップやアクセルレスポンスの穏やかな制御が働きます。
ただし、これらはトランスミッション制御ではなく、エンジン制御と気候制御による複合的な省エネ機能です。
まとめ
初期型Volvo S60のDrive eボタンは、「DCTに関連する機能」ではなく、Drive‑Eエンジン搭載車専用の「Ecoモード」切替スイッチです。DCT(Dual‑Clutch Transmission)が搭載されている場合でも、Drive eボタンはDCTそのものの制御には関与しません。
そのため、DCT操作や挙動に関しては、トランスミッションの仕様書や整備マニュアルを参照してください。
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