カーオーディオの取り付けは、自分でできるDIY整備の中でも人気の作業です。しかし、必要最低限の配線を理解していないと、いざ電源を入れても動かない、音が出ないなどのトラブルに直面することがあります。この記事では、カーオーディオが正常に起動・動作するために絶対に接続しなければならない配線についてわかりやすく解説します。
カーオーディオに必要な基本配線とは
多くのカーオーディオには、以下のような基本配線があります。
- 赤色:ACC(アクセサリー電源)
- 黄(または橙色):常時電源(バッテリー)
- 黒色:アース(GND)
- 青色:電動アンテナまたはリモート
- スピーカー線:前後左右の出力
このうち「赤(ACC)と黒(アース)」だけでは、多くの機種で完全に起動しません。理由は次の通りです。
なぜ「ACCとアース」だけでは起動しないのか?
カーオーディオには、メモリ保持や時計などを維持するための「常時電源(バッテリー直結)」が必要です。この電源が無いと、内部制御系が動作せず、ACCを入れても電源ボタンが反応しない仕様が多くあります。
実際に、「ACCとGNDだけをバッテリーにつないだが動かない」というケースでは、黄(または橙)の常時電源が未接続であることがほとんどです。
動作に必須な3本の電源配線
カーオーディオを動作させるためには、以下の3本は必ず接続しましょう。
- 赤(ACC):キーON時に通電
- 黄(BATTまたは12V):常時電源
- 黒(GND):アース
この3本を確実に接続していれば、スピーカーやアンテナが未接続でも電源は入り、液晶表示やボタン操作が可能になります。
スピーカー未接続でも起動は可能?
スピーカーの配線は、オーディオの音を出すために必要な出力ラインです。音を鳴らす目的でなければ、未接続でも電源は入ります。
ただし、スピーカー線がショートしていたり、左右の極性が間違っていたりすると、内部保護回路が働いて起動しないモデルもありますので注意しましょう。
配線の確認に便利なテスターの使い方
DIYで配線する際は、デジタルテスターなどで通電確認を行うのが確実です。以下の点をチェックしましょう。
- キーOFFでも通電しているのが「常時電源」
- キーONで通電するのが「ACC」
- GNDと他線の間で12Vが確認できること
車種によっては色が異なる場合もあるため、車両の配線図やカプラー形状を事前に確認することも大切です。
まとめ:最低限必要な配線を確実に接続しよう
カーオーディオを動かすためには、ACC・常時電源・アースの3本を正しく接続する必要があります。赤と黒だけでは動かないのが一般的であり、黄の常時電源を忘れず接続しましょう。
スピーカーが未接続でも通電チェックは可能なので、まずはオーディオ本体が起動するかを確認した上で、スピーカーやアンテナなどの配線を進めていくのがおすすめです。
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