テールランプのスモーク化はカスタム初心者にも人気のDIY手法ですが、仕上がりと耐久性を左右するのが下地処理と密着性です。この記事では、スモークスプレーを使う前にミッチャクロンを使うべきか、水垢除去や表面処理のポイントなどをわかりやすく解説します。
スモークスプレーの仕組みと施工の目的
スモークスプレーは、テールランプやウインカーなどのレンズに着色する塗料で、車の外観を引き締める人気のカスタム手段です。透明感を保ちつつトーンダウンさせることができ、純正パーツの雰囲気を一新できます。
ただしスプレー施工はムラになりやすく、塗膜の密着性が悪いと剥がれや白化の原因になります。下地処理が不十分だと施工後すぐに失敗することも少なくありません。
ミッチャクロンの役割と効果
ミッチャクロンとは、プラスチックや金属など塗料の密着性が低い素材に塗装する際に使用する「プライマー」の一種です。表面に塗ることで塗料の食いつきを良くし、塗膜剥離やひび割れのリスクを大幅に軽減します。
テールランプのようなポリカーボネートやアクリル系樹脂には塗料が乗りにくいため、ミッチャクロンを使用することで施工品質が安定します。特に「染めQ」や「Holts」のスモークスプレーを使う場合は、事前にプライマー処理を推奨している製品もあります。
施工前の下地処理|水垢・油分の除去が最重要
スプレー前に表面を完全にクリーニングすることが不可欠です。水垢、油分、ワックス残りがあるとミッチャクロンや塗料が定着しにくく、仕上がりに悪影響を及ぼします。
- 中性カーシャンプーでしっかり洗浄
- アルコールまたはシリコンオフで脱脂
- 細かいサンドペーパー(#800~1000)で軽く足付け処理
下地が整っていない状態でスプレーすると、わずかな汚れや油膜が原因で塗膜が浮いてしまいます。
ミッチャクロンの使い方とスプレー手順
ミッチャクロンはエアゾールタイプのため使い方も簡単です。塗装対象物から約20cm離して均一に吹き付け、約5~10分程度の乾燥時間を取ります。完全乾燥は不要ですが、ベタつきがなくなる程度には乾かしましょう。
その後、スモークスプレーを薄く数回に分けて重ね塗りするのがポイントです。1回の塗膜が厚すぎるとムラやタレの原因になります。
使用するスプレーとの相性に注意
ミッチャクロンは基本的にどの塗料とも相性が良いですが、製品によっては「プライマー不要」とされている場合もあります。使用予定のスモークスプレーの仕様書や公式サイトを確認し、プライマー併用の可否をチェックしましょう。
たとえば「ソフト99 ライトスモーク」はプライマーなしでも密着性が良いとされる一方、「染めQ」シリーズではプライマーを推奨している製品もあります。
まとめ|ミッチャクロンで仕上がりと耐久性アップ
テールランプにスモークスプレーを施工する際、ミッチャクロンを使うことで密着性が向上し、耐久性のある美しい仕上がりが期待できます。また、施工前の下地処理(洗浄・脱脂・足付け)も成功の鍵となります。
スモーク化カスタムを美しく長持ちさせたいなら、ミッチャクロンの使用を前向きに検討してみましょう。
コメント