30系ヴェルファイアのドアから発生するビビリ音に悩んでいる方は少なくありません。特にスピーカー周辺からの異音は運転中の快適性を大きく損ないます。この記事では、純正スピーカーがリベット留めされている30系ヴェルファイアにおいて、中古純正スピーカーの交換と防振対策を行う具体的な手順を紹介します。
30系ヴェルファイアの純正スピーカー構造
30系ヴェルファイアのフロントドアに装着されている純正スピーカーは、リベット(鋲)によってドアパネルに固定されています。これはコストと組立性を考慮した方法ですが、再利用や交換には適していません。
そのため、スピーカーを交換する際にはリベットをドリルなどで除去し、代替の固定方法を検討する必要があります。
リベット除去とボルトナット固定への変更手順
まずはリベットの頭を電動ドリルで削り取り、スピーカーを丁寧に取り外します。リベットを除去すると、ドアパネルに直径約5mm程度の穴が残ります。
その穴を利用してM5のボルトとナットでスピーカーを固定するのが一般的です。防振性を高めるために、間にゴムワッシャーや制振材を挟むのも効果的です。
防振・制振対策でビビリ音を防ぐ
ビビリ音の原因はスピーカー本体ではなく、取り付け部分や周囲の内張、ケーブルの共振であることが多いです。取り付け部には「エプトシーラー」や「レジェトレックス」といった制振材を使用することで振動を吸収し、音質も改善できます。
また、内張との接触部にスポンジテープを貼ることで密着性が向上し、余計な振動を防げます。
中古純正スピーカーを再利用する際の注意点
中古の純正スピーカーを取り付ける場合、端子や防水ゴムの劣化に注意してください。端子部分は接点復活剤などで清掃し、必要に応じてギボシ端子で接続し直すと良いでしょう。
防水ゴムが劣化している場合は、ホームセンターなどで代替品を探すか、自己融着テープでの代用も可能です。
おすすめの部材と工具
交換作業に必要な基本工具としては、電動ドリル、プラスドライバー、内張りはがし、M5ボルト・ナット・ワッシャー類が挙げられます。特に防振材やゴムシートを用意すると、より効果的な対策が可能です。
具体例として、オーディオテクニカの制振材セットや、エーモンのスピーカー取付キットなどは非常に使いやすく評判も高いです。
まとめ:ビビリ音対策はスピーカー固定が鍵
30系ヴェルファイアのスピーカーから発生するビビリ音は、リベット留めの純正構造が一因であることも多く、交換時にはボルトナットによる確実な固定が重要です。防振材の活用や内張への処理を施すことで、より快適な車内音響環境を実現できます。
DIYでの対策も十分可能ですので、正しい手順と部材を選んで、ぜひチャレンジしてみてください。
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