アクシストリートに乗っている方で、真夏の走行後や渋滞時にエンジンが再始動しない、またはストールしてしまうというトラブルに悩まされている方は少なくありません。特に、エンジンが冷えれば再始動できるという場合は、イグニッションコイルやCDIといった点火系のトラブルの可能性があります。この記事では、その原因とともに、社外品が少ないアクシストリートにおいて他車種との互換性や代替手段についても掘り下げていきます。
アクシストリートのエンジン再始動不良の代表的な症状
アクシストリートで見られる「セルが空回りする」「真夏にエンジンがかからない」「渋滞中にストールする」という症状は、熱による電装系部品の不調が疑われます。代表的な原因は以下の通りです。
- イグニッションコイルの熱ダレ
- CDI(点火ユニット)の不具合
- セルモーター内部の劣化
特に、エンジンが冷えると再始動するケースは、イグニッションコイルの内部抵抗が熱で高まり、点火能力が落ちることによるものが多いです。
アクシストリートのイグニッションコイルの純正価格と入手性
ヤマハ純正品のイグニッションコイルは部品単体で¥7,000〜¥10,000程度、取り寄せ対応が多く即納できないケースがあります。中古市場でも出回りは少なく、互換性のある社外品がほとんど存在しないのが現状です。
そのため、他車種の流用や社外汎用コイルを検討するライダーも増えています。
互換性がある可能性のある車種は?シグナスXとの比較
アクシストリートのベースエンジンはセロー125やシグナスXの一部と類似しています。中でもシグナスX(SE12J〜SE44J前期)用のイグニッションコイルはカプラー形状や取り付け位置が近く、互換可能なケースが確認されています。
ただし、確実な適合を保証するものではないため、取り付け前には以下をチェックしてください。
- コイルの取り付けステーの形状とボルト穴位置
- カプラー形状と配線色(YAMAHAは黒+オレンジが多い)
- プラグキャップのサイズと角度
実際にシグナスX用の社外ハイスパークコイル(汎用品含む)を取り付けて快調になったという報告もネット上で複数あります。
取り付け作業は素人でもできるか?
イグニッションコイルの交換作業は比較的シンプルで、以下の工具があれば可能です。
- プラスドライバー・ソケットレンチ
- 絶縁処理用テープ(必要に応じて)
- 配線図があればベスト
ただし、誤接続はエンジンがかからない、あるいはCDIの故障につながるため、確実に配線を確認しましょう。社外品を使用する際には、信頼性のあるメーカーを選び、レビューを参考にすると安心です。
コイル交換以外で考慮すべき点火系のチェックポイント
点火系のトラブルを疑う際、以下も同時にチェックしておくと確実です。
- スパークプラグの劣化・焼け具合
- プラグコードの亀裂・硬化
- CDIユニットの熱膨張トラブル
特にプラグとコイル間のコードが硬化していると、高圧電流がリークして点火不良を起こします。全体を一式で見直すことが、トラブルの再発防止につながります。
まとめ:アクシストリートの再始動トラブルは他車種流用で対処できる可能性あり
アクシストリートの「セル空回り」「真夏に再始動しない」「渋滞中のストール」などの症状は、イグニッションコイルの劣化や熱ダレが原因の可能性が高いです。シグナスX用など互換性のあるコイルを試すことで改善されるケースも多くあります。
DIY交換も可能ですが、配線やカプラー形状の確認は慎重に行いましょう。症状が改善しない場合は、CDIやセルモーター、プラグコードなどの電装系も総合的にチェックすることをおすすめします。
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