近年、旧車カスタムの人気が高まっており、中でもCBX外装の移植はスタイル重視のライダーにとって憧れのカスタムのひとつです。CBXのシャープなデザインを、他の車種に取り入れる動きも見られます。この記事では、GSX400FにCBX外装を装着する際の加工ポイントや注意点を具体的に解説します。
CBX外装とは?魅力とカスタム人気の理由
CBXシリーズは1980年代に登場したホンダの名車で、その外装デザインは当時のレースイメージを反映しつつ、現代でも根強い人気を持っています。特にタンクやサイドカウル、テールカウルは角張ったシルエットと直線的なグラフィックが特徴です。
バブ(CB250T・CB400Tなど)や他車種にこの外装を取り付ける例が多く見られる理由は、クラシカルで存在感のあるスタイルに魅力を感じるライダーが多いためです。
GSX400FとCBXの構造的な違い
GSX400Fはスズキ製の直列4気筒エンジン搭載モデルで、CBXとはフレーム構造が異なります。特に問題になるのは以下の3点です。
- タンクの取り付けステーの位置
- シートレールの長さ・高さ
- テールカウルとリアフレームの形状
これらの違いを乗り越えて外装を取り付けるには、ある程度の加工が不可欠です。
具体的な加工ポイント
GSX400FにCBX外装を付けるには、主に以下の工程が必要です。
- フューエルタンク:取り付け部のステー位置が異なるため、ステーの移設または新設が必要です。タンクの下部フレームに合わせて削りや溶接が必要な場合もあります。
- シート・テールカウル:シートレールの形状が合わないため、カット&延長、ステーの溶接等が求められることがあります。純正の固定方式に囚われず、ボルトオン加工用の汎用ステーを使用するのが実用的です。
- サイドカバー:フレーム形状が異なるため、CBX用がそのままではフィットしません。FRP製品を使用するか、取り付け穴を新たに開けて合わせましょう。
加工を成功させるためのポイントと注意点
加工には工具と技術が必要です。特にステーの溶接やフレーム加工には注意が必要で、専門のバイクショップに依頼するのが安心です。DIYの場合でも以下の点は守りましょう。
- 切断や溶接によるフレーム強度の低下を避ける
- パーツ取り付けはしっかり固定し、走行中の脱落を防ぐ
- 見た目の整合性だけでなく、安全性にも配慮
また、加工後はできるだけ陸運局に構造変更の申請を行うことをおすすめします。違法改造とならないよう、灯火類の取り付け位置やナンバープレートの角度なども合わせてチェックしましょう。
実例紹介:CBX外装を他車種に取り付けたユーザーの声
Aさん(CB400SF→CBX外装):「タンクの取り付けに苦戦しましたが、シートとテールを一体型にしてうまくまとめました。街中でも注目されます!」
Bさん(バブ→CBX外装):「溶接できる環境があれば自由度が広がります。FRPの外装を選んだので比較的軽く仕上がりました」
まとめ:GSX400FへのCBX外装移植は可能、ただし計画的に
GSX400FにCBX外装を取り付けるのは、しっかりとした準備と加工をすれば十分に実現可能です。重要なのは「取り付けステーの位置」「フレーム形状との適合性」「安全性への配慮」。
技術に自信がない方は、旧車カスタムに詳しいショップに相談するのもひとつの方法です。独自のスタイルを追求したい方にとっては、やりがいあるカスタムになるでしょう。
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