憧れの大型バイクを手に入れたのに、いざ長距離を走ると体がつらい——。特に身長が高いライダーにとって、スーパースポーツ寄りのポジションは想像以上に負担がかかることがあります。ここでは、ハヤブサのようなメガスポーツに乗りながら「遠出がきつい」と感じたときの考え方や選択肢を整理します。
ハヤブサはなぜ長距離がきつく感じるのか
スズキのハヤブサは高速巡航性能に優れたバイクですが、基本は前傾姿勢が強いスポーツ寄りの設計です。身長195cmとなると、膝の曲がり角度・ハンドルまでの距離・上半身の前傾角が合わず、腰・首・手首に負担が集中しやすくなります。
高速道路では一定姿勢が続くため、100kmも走ると血流が滞り、疲労が一気に出ます。一方で下道は信号で止まるたびに姿勢が変わるため、結果的に楽に感じるのです。
まず試したいカスタムという選択肢
いきなり乗り換えを考える前に、ポジション改善で劇的に変わる場合があります。
- ハンドルアップスペーサー
- バックステップのポジション変更
- シートのアンコ抜き・アンコ盛り調整
- ゲルシート化
特にハンドル位置が数センチ上がるだけでも体の負担は大きく減ります。実際に「高速が地獄だったが、ポジション変更で別物になった」という例も少なくありません。
ツアラー系との違いを理解する
お父様のアメリカン系が楽に感じたのは当然です。クルーザーポジションは背筋が立ち、膝も緩やかで、重心が低く安定感があります。200km走っても疲れにくい設計です。
同じ大型でもカテゴリーによって目的は全く違います。ハヤブサは速さと安定性重視、アメリカンは快適性重視という思想の違いが体感差につながります。
「憧れ」と「用途」をどう整理するか
ここで大事なのは、ハヤブサが好きか、それともツーリングが好きかという視点です。
・ハヤブサという存在そのものに強い愛着がある
・高速の伸びやエンジンフィールが好き
・街乗り中心でも満足している
この場合は所有を続ける価値があります。
一方で、
・名古屋から大阪・東京へ頻繁に走りたい
・長距離が目的
・新幹線を使ってしまう状況がもったいないと感じる
この場合は、スポーツツアラーやアドベンチャー系への乗り換えも現実的な選択です。
よくある選択パターン
| 選択肢 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| ポジション改善 | 費用が少ない・愛車を維持できる | 根本的に合わない可能性 |
| セカンドバイク追加 | 用途分けできる | 維持費増加 |
| ツアラーへ乗り換え | 長距離が快適 | ハヤブサを手放す寂しさ |
宝の持ち腐れではない
市内移動でも満足しているなら、それは宝の持ち腐れではありません。バイクは実用性だけでなく、所有満足感も大きな価値です。
ただし「遠出したいのにできない」ことがストレスになるなら、バイク選びを再定義する時期かもしれません。
まとめ:後悔しない判断のために
まずはポジション改善を試し、それでも高速がつらいなら用途に合ったバイクを検討するのが現実的です。憧れで選ぶのも正解、用途で選ぶのも正解。どちらを優先するかで答えは変わります。
大型バイクは「速さ」だけでなく「相性」が重要です。自分の体格と走りたい距離に合った選択をすれば、きっと本来描いていたツーリングライフに近づけるはずです。


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