普通二輪の卒検・急制動のコツ｜40km/hまでしっかり加速するためのギアチェンジのタイミングとポイント

普通二輪の卒業検定で多くの教習生が苦手とするのが「急制動」です。特に40km/hまで加速しきれず減点ややり直しになってしまうケースは少なくありません。この記事では、急制動で確実に40km/hに到達するためのギアチェンジのタイミングや、加速時の注意点について詳しく解説します。

急制動で必要な速度の基準を正しく理解しよう

まず押さえておきたいのは、卒検の急制動では「40km/h以上の速度に達した状態で制動開始する」ことが求められるという点です。発進から加速し、パイロンや指定ラインまでに40km/hに達していないと「速度不足」で減点対象となります。

このため、加速時のギア選択や操作タイミングが非常に重要になります。

急制動コースの長さは限られているため、1速発進からすばやく2速→3速に上げて加速する必要があります。以下は一つの目安です。

ギアアップの際にクラッチを丁寧に操作しすぎると、タイムロスで加速しきれなくなるので、素早いクラッチ操作が重要です。

多くの教習生がギアを上げた際にスピードが落ちる原因は、「アクセルを戻しすぎる」「クラッチを長く切りすぎる」「ギアチェンジがゆっくりすぎる」などの操作ミスです。

アクセルはなるべく開けたまま、クラッチも最小限に素早く繋げることがポイントです。ギアチェンジのときにアクセルを完全に戻す必要はなく、半分～1/3程度戻すくらいが理想です。

以下に、急制動の実践的な操作の流れを紹介します。

この一連の流れを意識して、練習段階で感覚をつかんでおくと本番での成功率が格段に上がります。

急制動では緊張から操作が乱れることも多いため、走行前に深呼吸してリラックスするのも有効です。また、加速→ギアチェンジ→ブレーキという流れにリズムをつけて走ると、焦らず安定した動作が可能になります。

検定では一回の失敗が致命的になるため、感覚を体に染み込ませておくことが大切です。

普通二輪の卒検における急制動では、単に40km/hを出すだけでなく、そのためのスムーズな加速とギア操作が重要になります。1速→2速→3速の変速タイミングをつかみ、アクセルとクラッチの使い方を見直すことで、誰でも確実に40km/hに到達できるようになります。

練習で失敗しても、本番でうまくいけば合格です。自信を持って挑みましょう！