スーパーカブなどの原付バイクを整備・点検する際に、「フューズの規格やアンペア数がわからない」という方は少なくありません。とくに電装系トラブルに直結するフューズの交換は、正しい知識が求められます。本記事では、スーパーカブに使用されているフューズの種類やアンペア数、交換時の注意点を解説します。
スーパーカブに使われるガラス管フューズの基本
スーパーカブの標準モデル(C50・C70・C90など)には、一般的に直径6.35mm×長さ30mmのガラス管フューズが使用されています。これはバイク用として広く流通しているサイズです。
フューズホルダーはバッテリー付近に設置されており、劣化や断線が起きると電装品全体が動かなくなる原因にもなります。交換する際は必ず寸法を確認しましょう。
適正アンペア数は主に10Aが主流
スーパーカブに使われているフューズのアンペア数は、10A(アンペア)が標準です。ただし、モデルや年式、改造状況によっては7Aや15Aが使われている場合もあります。
間違ったアンペア数のフューズを使うと、過電流時に断線せず電装系が損傷する可能性があります。交換時は、必ず取り外したフューズに記載されたアンペア数を確認することが重要です。
フューズ交換時に気をつけるポイント
ガラス管フューズを交換する際には以下の点に注意しましょう。
- バッテリーのマイナス端子を外してから作業を行う
- フューズのガラス部分が黒く焦げていないか確認
- 端子部にサビや接触不良がないかチェック
また、ヒューズが何度も切れる場合は、電装系に異常(ショートなど)がある可能性があるため、専門店に診断を依頼するのが安心です。
補修・予備用フューズの選び方と入手先
10Aのガラス管フューズは、Amazonやモノタロウ、バイク用品店、ホームセンターなどで手に入れることができます。できれば信頼性の高いメーカー製(エーモンやエルパなど)を選びましょう。
予備を車載工具に入れておくと、出先でのトラブル時にも安心です。また、ガラス管ではなくブレードヒューズが使われている近年のモデルでは形状やサイズが異なるため注意してください。
フューズが切れたときの症状と初期対応
フューズが切れると、メーターが点かない・セルが動かない・ウィンカーが使えないなどの症状が一度に出ることが多いです。焦らず一つずつ電装品を確認しましょう。
特定の機器だけが動かない場合は、その回路専用の小型フューズが切れている可能性もあります。配線図があるとより正確に確認できます。
まとめ|スーパーカブのフューズは“10A・30mmガラス管”が基本
スーパーカブの多くのモデルでは、10A・30mmのガラス管フューズが使用されています。交換の際はサイズとアンペア数を必ず確認し、適正な部品を使用しましょう。
フューズのトラブルは一見地味ですが、バイクの走行安全に直結する大切なポイントです。定期的な点検と予備の携行を習慣にすると、安心してカブライフを楽しめます。
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