CB400FOURの製造年と輸出仕様(逆輸入車)の違いを徹底解説|78年式の意味とは?

中古車

1970年代に登場し、今なお高い人気を誇るホンダCB400FOUR。特に“ヨンフォア”の愛称で親しまれるこの名車は、製造終了から何十年経った現在でも、中古市場で高値がつくなど、コレクターや旧車ファンから厚い支持を受けています。本記事では、CB400FOURの製造年と“78年式”とされる逆輸入車の関係について詳しく解説します。

CB400FOURの製造期間と国内モデル

CB400FOUR(型式408cc:CB400F、398cc:CB400F-II)は1974年に登場し、1977年をもって製造が終了しています。これは日本国内向けモデルに限った話であり、当時の排ガス規制や販売戦略の変化によって、ホンダは400ccクラスの製造体制を見直していました。

そのため、日本国内で正規販売されたCB400FOURは基本的に1974年〜1977年のモデルが中心であり、それ以降の“78年式”という表記には注目すべき背景があります。

78年式CB400FOURとは何を示すのか?

“78年式”とは、製造年ではなく「販売・登録年」または「モデルイヤー」を示しているケースが多く、特にアメリカやヨーロッパ向けに出荷された逆輸入車に見られる表現です。つまり、車両自体は1977年までに製造されたものであっても、現地ディーラーでの登録・販売が1978年であったため、「1978年式」とされるわけです。

これは自動車やバイクの輸出市場においてはよくある表記で、特にアメリカ市場では「Model Year(MY)」という概念があり、前年度に製造された車両が翌年式として販売されるのが一般的です。

車体番号や部品番号から製造年を確認する方法

CB400FOURのような旧車の場合、年式の真偽を確認するためには車体番号(フレーム番号)の確認が有効です。国内モデルと輸出モデルでは車体番号や仕様が異なる場合があり、ホンダの正規ディーラーや専門書籍、サービスマニュアルなどで確認することが可能です。

たとえば、CB400F(408ccモデル)のフレーム番号は「CB400F-100XXXX〜」で始まり、CB400F-II(398ccモデル)は「CB400F-200XXXX〜」というように分かれています。また、エンジン番号と照合することで、製造年の特定精度がさらに高まります。

逆輸入車(逆車)ならではのポイントと注意点

78年式のCB400FOURが存在するのは、あくまで輸出仕様車が1978年に販売・登録されたことによるものであり、製造自体は1977年で終了しているという事実は変わりません。中古車市場で逆車を購入する際は、以下のような点に注意しましょう。

  • 車検証上の年式と実際の製造年にずれがある可能性
  • パーツの互換性(国内仕様と一部異なる可能性)
  • メーター表記(マイル表示のことも)

このような背景を踏まえて「78年式CB400FOUR」という表記があった場合、それが“製造年ではない”という理解が大切です。

まとめ:CB400FOURは1977年製造終了、78年式は逆輸入の名残

CB400FOURの製造年は1977年が最終であり、78年式という表現は輸出先での販売年を示すに過ぎません。逆輸入車として存在しているものは、製造自体は1977年以前のものです。購入時には車体番号などから実際の製造年を確認することが重要です。

旧車の年式表記にはこうした“表記上のトリック”が付きものですので、正しい知識を持って判断することが安心につながります。

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