中古車を購入した直後に「タイヤにヒビが入っていた」「車検時に交換が必要と言われた」となると、誰でも不安や不満を感じますよね。特に、購入前に気づかなかった場合や、納車時に指摘されたケースでは「これって保証で対応してもらえる?」「そもそもこんな状態で車検って通るの?」という疑問が浮かびます。この記事では、中古車購入時のタイヤの状態と保証、車検の基準について詳しく解説します。
中古車のタイヤにヒビ…無料で交換してもらえる?
結論から言うと、無料で交換してもらえるかどうかは「販売店の保証内容と契約時の取り決め」によります。中古車販売では、消耗品(バッテリー・タイヤ・ワイパーなど)は「保証対象外」として明記されているケースが多く、たとえ納車後すぐに異常が見つかっても交換に応じてもらえないことがあります。
しかし、以下のような状況であれば交渉の余地があることも。
- 購入時の説明で「整備済み」「タイヤの状態は良好」と言われていた
- 納車直後に深刻なヒビや劣化が判明した
- 法定基準に満たない状態で車検を通していた疑いがある
まずは契約書や保証内容を確認し、販売店に状況説明と相談を行いましょう。
タイヤにヒビがあっても車検に通る?基準を知ろう
意外に思うかもしれませんが、タイヤに多少のヒビが入っていても、車検に通ることはあります。車検でチェックされるのは主に以下の点です。
- 残り溝が1.6mm以上あるか(スリップサインで確認)
- 空気圧に異常がないか
- 亀裂やバーストの危険がないか
つまり、「表面に軽度なヒビがあるが溝が十分残っており、走行に支障がない」場合は、通過する可能性があるのです。ただし、深いひび割れやゴムの劣化が進んでいると、整備士の判断で不合格となることもあります。
保証対象になるかの見極め方
購入時に以下のような確認がされていれば、より確実に保証対象かどうか判断できます。
- 納車前点検整備記録簿に「タイヤ状態 良好」などと記載されている
- 販売店が「整備付きプラン」や「保証付き販売」をうたっていた
- 車両本体価格に対して“整備費用込み”として請求されていた
反対に「現状販売」「車検だけ通しました」という形式での販売だった場合、原則として消耗品に対する保証は期待できません。
泣き寝入りしないための対応ステップ
納車後に問題が発覚した場合、以下の順で対応してみましょう。
- ① 契約書・保証書を確認し、保証内容と適用範囲を把握する
- ② 販売店に連絡し、タイヤの状態・安全性について相談
- ③ 必要に応じて第三者(整備士、ディーラー)に意見をもらう
- ④ それでも納得できない場合は、消費生活センターへ相談
販売店も「重大事故を避けたい」という観点から、一定の誠意ある対応をしてくれることがあります。決して一人で抱え込まず、第三者の意見を交えて冷静に交渉しましょう。
まとめ:タイヤのヒビは要チェック!契約と保証を理解して対応しよう
中古車の購入時にタイヤのヒビが後から発覚しても、状況次第では保証対象となる可能性があります。ただし、消耗品であるがゆえに契約条件によっては「自己負担」となることも。
車検を通すための最低条件は満たしていても、安全性の面からは早めの交換を検討すべきです。中古車購入時はタイヤの状態にも注目し、納車前の確認や保証内容のチェックを怠らないことが、後悔を防ぐカギになります。
コメント