バイクの車検ではさまざまな検査項目がありますが、その中でも「光軸検査」は意外と落ちやすいポイントのひとつです。走行距離が少ない車両でも、光軸がずれる可能性はあるのでしょうか?本記事では、GSX-S750のような低走行車両でも光軸がずれる要因や、車検に向けた対策について解説します。
光軸とは?バイクの車検における基準
光軸とは、ヘッドライトの照射方向のことを指します。車検では、光の高さや向きが基準値内にあるかを専用の機器で測定します。これが基準から外れていると、たとえヘッドライトが点灯していても不合格になります。
車検での光軸検査は、高速走行時の対向車へのまぶしさや、安全な夜間走行に直結するため、非常に重要なチェック項目です。
走行距離が少なくても光軸がずれる可能性は?
たとえ走行距離が600km程度でも、以下のような要因で光軸がずれる可能性があります。
- サスペンションの沈み込み(沈みやすい乗り方をしている場合)
- フロントフォークの締め付け不良
- カウルやヘッドライト周辺の微妙なズレ
- 光軸調整ボルトの緩み
つまり、走行距離が少なくても保管状況やメンテナンス次第で光軸に影響が出ることがあります。
転倒歴がなくてもズレるケースとは?
転倒が光軸ずれの主な原因と思われがちですが、実際には「工具を使ったメンテナンス時の微妙なズレ」や「段差や路面のショック」でも光軸に影響が出ることがあります。
たとえば、洗車のときにヘッドライト周辺を強く押したり、カウルを外して再装着したときに少し角度が変わっただけでも検査で引っかかることがあります。
光軸がズレているか事前にチェックする方法
光軸の事前チェックは専門のテスター機器が必要ですが、簡易的にできる方法もあります。夜間に壁に向かってヘッドライトを照らし、「照射位置が上下左右に偏っていないか」を確認してみましょう。
また、光の中心がバイクの正面軸とずれていないかを確認するのも重要です。もし不安があれば、事前にバイクショップでテスター調整(有料)を依頼しておくと安心です。
ユーザー車検時は特に注意が必要
ユーザー車検を予定している場合は、光軸調整が通らないとその場で不合格になるため注意が必要です。車検場の光軸検査は非常にシビアなため、事前調整はほぼ必須と考えておきましょう。
「テスター屋」や「車検整備専門店」で事前チェックを受けておけば、万が一ズレていてもその場で修正してもらえるメリットがあります。
まとめ:低走行でも油断せず、光軸チェックは忘れずに
走行距離が少ないバイクであっても、光軸は意外と簡単にずれる可能性があります。GSX-S750のような比較的新しいモデルでも、保管状況や走行環境によって微妙な変化が起きることを念頭に置いておきましょう。
光軸検査は車検でつまずきやすいポイントなので、事前に確認・調整しておくことでスムーズな通過が可能になります。愛車をしっかりメンテナンスして、安心して車検に臨みましょう。
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