KDX125の圧縮低下の原因と対策:再組立後の圧縮不足を解消するために

車検、メンテナンス

KDX125のエンジンをオーバーホールしたにもかかわらず、圧縮が期待通りに回復しない場合、いくつかの要因が考えられます。以下に、再組立後の圧縮不足の主な原因と対策を解説します。

ピストンリングの当たりが出ていない

新品のピストンリングは、シリンダー壁面に完全に密着するまでに一定の走行距離が必要です。初期の圧縮値が低くても、適切な慣らし運転を行うことで徐々に圧縮が回復する場合があります。

ただし、慣らし運転後も圧縮が回復しない場合は、他の要因を検討する必要があります。

シリンダーの摩耗や傷

シリンダー内壁に目立たない傷や摩耗があると、圧縮漏れの原因となります。特に、細かな線傷でも圧縮に影響を与えることがあります。

シリンダーの状態を確認し、必要に応じてホーニングやリスリーブを検討してください。

ピストンリングの組み付け不良

ピストンリングの向きや位置が正しくないと、圧縮漏れを引き起こします。リングの合口隙間や位置を再確認し、適切に組み付けられているか確認してください。

また、リングが正規のサイズであることも重要です。シリンダー径に対して適切なリングを使用しているか確認しましょう。

ガスケットの不良や取り付けミス

シリンダーヘッドガスケットの不良や取り付けミスも、圧縮漏れの原因となります。ガスケットが正しく取り付けられているか、また、適切なトルクで締め付けられているか確認してください。

必要に応じて、新品のガスケットに交換することを検討してください。

クランクケースのシール不良

2ストロークエンジンでは、クランクケースの密閉性が重要です。シールの不良やリークがあると、圧縮に影響を与える可能性があります。

クランクケースのシール状態を確認し、必要に応じてシールの交換や修理を行ってください。

まとめ

再組立後のKDX125で圧縮が回復しない場合、ピストンリングの当たりが出ていない、シリンダーの摩耗や傷、ピストンリングの組み付け不良、ガスケットの不良や取り付けミス、クランクケースのシール不良など、さまざまな要因が考えられます。各要因を一つずつ確認し、適切な対策を講じることで、圧縮の回復が期待できます。

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