ナルディ(NARDI)のクラシックレザーステアリングは、ヴィンテージカーやスポーツカーの愛好家から根強い人気を誇るアイテムです。特に中古市場での流通も多く、入手しやすい反面、サイズや仕様の違いを正しく把握しておかないと「思ったサイズと違った」「フィットしない」といったトラブルの原因になります。今回は、Φ36やΦ36.5といったサイズ表記の意味や実際の見極め方について詳しく解説します。
ナルディのサイズ表記とは?「Φ36」「Φ36.5」の違い
ナルディのステアリングには、Φ(ファイ)記号で直径を示す表記がされており、たとえば「Φ36」は直径36cm(360mm)を指します。しかし、Φ36.5(365mm)という表記のモデルは正式にはラインナップに含まれていないことが多く、現実的には「Φ36.5」とは「36cmよりわずかに大きいモデル」というユーザーや中古市場独自の便宜的な表現であることが多いです。
このように微妙なサイズ違いが存在する背景には、生産ロットや仕様変更、仕上げ誤差などの要素が関係していると考えられます。
中古ナルディステアリング購入時の注意点
中古品を購入する際には、ステアリングのサイズが正確に記載されていない場合があるため、自身で確認できる術を持っておくことが重要です。特にヤフオクやフリマアプリでは、商品説明が不十分なケースも多く、過去の記憶だけで「たぶん36cmだろう」と判断すると、装着後に違和感が生じる原因となります。
出品者に対しては「中心からグリップ外周までの長さを教えてください」と尋ねることで、実測値の確認ができる場合もあります。
確実にサイズを見分ける方法
最も確実なのはスケール(定規やメジャー)を使って、ホイールの外径を直接測定することです。以下のように計測しましょう。
- グリップの外周から対角線上の反対側外周までを測る
- 36cmであれば360mm、36.5cmであれば365mm程度の数値が出る
- 実測時は1mm単位で判断が必要なため、可能ならノギスなどの精密測定器が望ましい
また、グリップ形状やスポークのデザインによって、同じ直径でも装着感や握りやすさに差が出る点にも注意しましょう。
サイズのわずかな違いが操作性に与える影響
Φ36とΦ36.5ではたった5mmの違いですが、ハンドリングのフィーリングや見た目に微妙な差が出ます。スポーティな操作感を求めるなら小径のΦ35あたりを、長距離やクルージングを重視するならΦ36以上の方が適していることもあります。
特に装着車種やドライビングスタイルによって「しっくりこない」という印象は、わずかな差でも強く現れることがあります。
ヤフオクでの購入前に確認しておきたいポイント
ヤフオクで中古ステアリングを購入する際には、以下の点をチェックしましょう。
- サイズ(実寸か、明記されているか)
- グリップの状態(すり減り・ひび割れ)
- 取付ボスの規格との互換性
- ナルディ正規品かリプロダクト品か(刻印やロゴ位置も要確認)
出品画像だけでは分からない情報は、遠慮せず質問するのがトラブル回避のコツです。
まとめ:微妙な違いにこだわることが満足感に繋がる
ナルディのステアリングは、そのサイズ差がわずかであっても装着感やドライビングフィールに影響を与えるため、選定には慎重さが求められます。「Φ36.5」は公式サイズとしては珍しい部類ですが、中古市場で存在する可能性もゼロではありません。
だからこそ、実測や出品者とのやり取りを通じて、納得できる一品を見極めることが大切です。ステアリングは車との一体感を生む重要なパーツ。こだわりを持って選び、理想のドライビング環境を手に入れましょう。
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