マイクロカーはコンパクトで経済的な乗り物として注目されています。特に都市部や短距離の移動が多いライフスタイルには最適ですが、実際の維持費はどれほど安いのでしょうか?この記事では、マイクロカーと軽自動車・普通乗用車との維持費の違いや、それぞれの特徴を詳しく解説します。
マイクロカーとは?
マイクロカーとは、道路運送車両法上「ミニカー」または「原動機付自転車(四輪)」に分類される小型車両で、エンジン排気量は50〜125cc程度、最高速度は概ね60km/h以下となっています。代表的な車種には「セニアカー」「コムス」「EVミニカー」などがあります。
ナンバーは原付と同じく「白地に青文字」のものが交付され、ヘルメットの着用義務はありませんが、車検・車庫証明は不要であり、大幅に維持コストを抑えることができます。
維持費比較:マイクロカー vs 軽自動車 vs 普通車
項目 | マイクロカー | 軽自動車 | 普通自動車 |
---|---|---|---|
自動車税 | 約3,700円 | 約10,800円 | 約30,000円〜 |
保険(自賠責) | 約7,000円 | 約18,000円 | 約25,000円 |
車検 | 不要 | 2年ごとに約50,000円〜 | 2年ごとに約100,000円〜 |
燃費・充電コスト | 電気:1円/km程度 | ガソリン:15〜25km/L | ガソリン:10〜15km/L |
マイクロカーの維持費は年間で2〜5万円程度に抑えられるケースが多く、軽自動車の半分以下となることもあります。
使用目的によって向き不向きがある
マイクロカーは原付扱いのため、高速道路の走行はできません。また、衝突安全性能や耐久性の面では普通車や軽自動車には劣ります。
そのため、「買い物・通院・駅までの送迎」など近距離利用を主とする人には非常に向いていますが、「家族で遠出」「高速道路利用」「大荷物を積む」などの用途には不向きです。
実例:マイクロカーを選んだ人の声
ある埼玉県在住の60代女性は、週に3〜4回のスーパー通いのためにマイクロカー(コムス)を導入。「燃費もよく、駐車場にも困らないので軽より便利」と話しています。
一方で、冬の寒さや強風の中では「軽自動車の方が安心だったかも」と感じることもあるそうです。
任意保険やメンテナンスは意外と盲点
任意保険はマイクロカー専用のプランが少ないため、原付二種として加入する形が多く、補償内容には限りがあります。また、整備対応できる店舗が限られている点も注意が必要です。
特に電動マイクロカーの場合、バッテリー交換やメンテナンス費用が割高になるケースもあるため、購入前に販売店とよく相談しておくと安心です。
まとめ:マイクロカーは経済性と用途にマッチするなら「買い」
マイクロカーは自動車税や保険料、燃費など維持費の面で非常に優れた選択肢ですが、使い方によっては制限も多くなります。近距離・都市内での利用が中心なら十分に選ぶ価値があり、経済的メリットも大きいでしょう。
ただし、安全性や保険対応、使える場所の制限なども含めて、トータルで判断することが大切です。
コメント