ホンダの原付スクーター「ライブディオAF34(前期型)」のキャブレターを開けた際、青っぽいオイルが見えると驚くかもしれません。本記事ではその正体や構造上の正常・異常の判断、トラブルシューティング方法を解説します。
AF34はキャブにエンジンオイルが混入する構造なのか?
結論から言えば、ライブディオAF34は分離給油式(オイルポンプ方式)で、エンジンオイルがキャブレターを通じて燃料と混合される構造です。
このモデルではオイルタンクから供給された2ストロークオイルが、インテークマニホールド付近、またはキャブレターの負圧経路に接続されて混合気に含まれます。そのためキャブの内部にオイル成分が付着することはありますが、大量のオイル溜まりがある場合は異常です。
青いオイルの正体は2ストオイル?ガソリン?
ライブディオ純正指定の2ストロークオイルや社外オイルには青色顔料が含まれていることが多く、青い液体がキャブから出てきた場合、その正体は2ストロークオイルである可能性が高いです。
特に、長期間エンジンをかけていない車両ではキャブ内に残った混合気が揮発し、オイル成分のみが残って青いヌメリのようになることがあります。
混入量が多すぎる場合はどこかに異常があるかも
キャブレターから多量の青いオイルが出てくる場合、次のようなトラブルが考えられます。
- オイルポンプのオーバー供給(調整不良や経年劣化)
- オイルホースの接続部からの過剰流入
- キャブのニードルバルブやフロートの不良によるオーバーフロー
オイルがフロートチャンバーに溜まる場合はオーバーフローやリードバルブの不調が疑われるため、清掃だけでなく部品点検や交換を検討しましょう。
整備初心者が確認すべき基本ポイント
初めてキャブに触る方は、以下のステップで確認作業を進めるのが安全です。
- オイルホースの取り回しと接続口の確認
- フロートチャンバー内の堆積物のチェック
- フロートバルブやニードルの動作確認
- 再組立後の始動性とアイドリングの安定性
また、サービスマニュアルを参照しながら作業を進めることで、無理な力がかかることなく安全にメンテナンスできます。
補足:AF34の基本構造と整備上の注意点
AF34は2ストロークエンジンのため、燃料とオイルの混合が命です。オイル供給経路の不具合は焼き付きやプラグかぶりなどの大きなトラブルにつながります。
万一オイルポンプの不調が疑われる場合は、思い切って混合仕様に変更(事前混合燃料)するという方法もありますが、これは中級者以上向けです。
まとめ:青いオイルは基本的に正常、ただし量には注意
ライブディオAF34のキャブレターから青いオイルが出てきた場合、そのほとんどは正常な2ストロークオイルです。ただし過剰に溜まっていた場合は、オイルポンプの設定やホースの接続、フロート系統に異常がないか確認が必要です。
基本を押さえておけば、AF34のキャブ整備も安心して取り組めます。初めてでも一つひとつ確かめながら進めれば、確実に技術が身につきます。
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