中古車購入後でも可能?記録簿なし車両の新車保証継承の可否と対処法

中古車

中古車を購入した際、「新車保証継承」が可能かどうかは、多くの人が気になるポイントです。特に2年落ち・走行距離2万キロ前後の車両は、新車保証の期間内であることが多く、ぜひ継承しておきたいところです。しかし「記録簿なし」と記載された車両では、継承に支障が出るケースもあります。本記事では、記録簿がない中古車で新車保証を継承する方法や注意点を解説します。

新車保証継承とは?基本の仕組み

新車保証継承とは、新車購入時に付帯されているメーカー保証を中古車の購入者が引き継ぐ制度です。これは、保証期間(通常3年または5年)内であれば有効で、継承により全国の正規ディーラーで保証修理を受けることが可能になります。

ただし、この継承を受けるにはいくつかの条件があり、その一つが「定期点検整備記録簿」の提示です。

記録簿なしの中古車は保証継承できない?

結論から言えば、原則として整備記録簿がないとメーカー保証継承は不可とされています。保証継承には「法定12ヶ月点検」または「1年点検」の記録が求められるため、それがないとディーラー側も車両の整備状態を確認できません。

とはいえ、可能性が完全にゼロというわけではありません。以下のような代替措置が取られることもあります。

  • メーカー指定の点検を再実施し、証明書を新たに発行
  • 前オーナーまたは販売店に点検履歴の照会を依頼

記録簿なしでも新車保証継承するための具体的ステップ

記録簿がない場合でも、下記の流れで継承の可能性があります。

  1. 購入店または前オーナーから整備履歴を確認
  2. メーカー系ディーラーに問い合わせ、点検の実施可否を確認
  3. 指定整備工場で所定の点検を受ける
  4. ディーラーにて保証継承の申請を行う(有償点検になることが多い)

点検にかかる費用は5,000〜20,000円程度が目安で、ディーラーにより対応の可否が異なるため、複数のディーラーに問い合わせることをおすすめします。

そもそも記録簿がない車を選ぶべきか?

「記録簿なし」の車は価格が安く設定されていることが多い一方で、整備履歴が不明なため将来的なトラブルリスクが高くなります。保証継承ができないと、エンジン・電装系などの高額修理に対し自己負担になる恐れも。

そのため、記録簿付きの車両を選ぶのが最も安心であり、長く安心して乗るには初期費用をかけても記録簿ありの個体を選ぶのが望ましいでしょう。

まとめ:記録簿なしでも諦めずに確認を

新車保証継承は、中古車購入後の「保険」として重要な制度です。記録簿がない車でも、ディーラーで点検を受けて条件を満たせば継承できる可能性はあります。

まずは販売店とディーラーに相談し、点検実施の可否や費用、継承条件について丁寧に確認しましょう。保証を受けられるかどうかは将来のトラブルに備える意味でも大きな差となります。

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