副業やフリーランスでウーバーイーツをしている人にとって、配達に必要な装備や手段の費用が経費にできるかどうかは重要な関心事です。特に「バイクの免許取得費用」は、仕事上の出費として計上できるかどうか判断が難しい部分でもあります。
そもそも経費とは何か?
経費とは、事業に直接関係する支出を指します。確定申告の際、これを正しく計上することで所得税や住民税の節税につながります。事業に必要不可欠であるかどうかが、経費になるかどうかの大きなポイントです。
例えば、配達用のバッグやスマートフォンホルダー、ガソリン代やバイクの修理費などは明確に業務関連であり、経費として認められやすい項目です。
バイクの免許取得費用は経費になるのか?
結論から言うと、原則として「資格取得費用」は経費にはなりません。所得税法基本通達では、新たな技能や資格を得るための支出は「資本的支出」とみなされ、経費にはできないと定められています。
つまり、ウーバーイーツに必要だからといって、普通二輪免許の取得費用を経費に計上するのは基本的に認められていません。
例外的に経費になるケースとは?
一部の税理士の見解では、「業務上の必要性が極めて高く、すでにバイクを使った収入がある場合に限り、業務遂行上の便宜として必要だったと主張できる可能性がある」とされています。
しかし、このような場合でも税務署に否認されるリスクがあるため、無理な経費計上は避けるのが無難です。明確な判断に迷うときは、税理士に相談するのがベストです。
経費として認められる関連費用は?
免許取得費用そのものは経費にできませんが、バイクの購入費やメンテナンス費用、ガソリン代、保険料などは、ウーバーイーツ業務に使用している割合に応じて経費計上できます。
例えば、バイクの使用が週2日のウーバーイーツのみであれば、年間使用のうち約29%(週2日/週7日)を業務用とみなし、その割合分を経費に計上するという方法があります。
帳簿付けと領収書管理のポイント
経費として認められるには、支出の目的と金額を明確に記録しておく必要があります。レシートや領収書は必ず保管し、帳簿に「ウーバーイーツ業務用バイク維持費」として記録するようにしましょう。
クラウド会計ソフト(freee、マネーフォワード、弥生など)を活用することで、日々の記録がスムーズに行えます。
まとめ:免許代はNGでも他の費用はしっかり経費に
ウーバーイーツのために普通二輪免許を取得する場合、免許費用は経費にはなりませんが、その後にかかるバイク関連のコストは業務割合に応じて経費化が可能です。
税務上のリスクを避けるためにも、迷ったときは税理士に確認しながら、正しく節税対策を進めていきましょう。
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