バイクのフェンダーレス化で全長が変わった場合の構造変更の必要性と実務上の注意点

車検、メンテナンス

バイクのフェンダーレス化に伴い全長が数センチ変わると、構造変更が必要かどうかを悩む方も多いと思います。特に数センチの差で実際に検査官が指摘するのか、どのように申請するべきかについて理解しておくことが重要です。この記事では、フェンダーレス化による全長変更に関する構造変更の要否と、実際にどのように対応すればよいかを解説します。

1. バイクの構造変更とは?

バイクの「構造変更」は、車検証に記載されている仕様に変更があった場合に必要です。具体的には、車体の長さ、幅、高さ、排気量、重量などの主要なスペックが変更された場合に申請が必要となります。フェンダーレス化などによって全長が数センチ変わった場合、これが「構造変更に該当するか?」という点が問題になります。

例えば、フェンダーレス化によってバイクの後部が短くなる場合、全長が変わるため、構造変更が必要だと考える方もいます。しかし、全長が数センチ程度の変更であれば、実際に検査官が指摘するケースは少ないです。車検で問題になるのは、あくまで安全基準や他の法的な規定に抵触する場合です。

2. 実務上の対応と検査官の指摘

実務上、全長が数センチ変わっただけで検査官が指摘することは稀です。ただし、バイクの仕様変更に関しては、検査官によって対応が異なることもあるため、確実に問題ないと考えるのであれば、構造変更手続きを行うことも選択肢として考えられます。

また、フェンダーレス化に伴い、リアライトの位置やナンバープレートの取り付け位置が変更される場合は、これも申請が必要になることがあります。全長だけでなく、バイク全体の安全性や視認性にも影響を与えるため、注意が必要です。

3. 構造変更手続きの基本

構造変更手続きを行う場合、まずはバイクの現在の仕様が車検証に記載されている内容と異なるかを確認します。変更がある場合、バイクの仕様に合った車検証を発行してもらう必要があります。申請には、車両の測定データや写真、変更内容を証明する書類が必要です。

手続き自体はそれほど難しくなく、管轄の運輸支局で手続きを行うことができます。もし全長が数センチ変わっただけで、変更内容が他の重要な部分に影響を与えていない場合は、申請を行わなくても通過する可能性もありますが、安全面や法的なトラブルを避けるためにも事前に確認しておくと良いでしょう。

4. 注意点:車検後のトラブルを避けるために

車検後、万が一のトラブルを避けるためには、改造後にどのような変更があったかを確実に理解し、その変更が法律や車両基準に適合しているかを確認することが重要です。特に、フェンダーレス化によるナンバープレートの位置やライトの位置が適切でない場合、後々指摘されることがあります。

また、万が一車検時に指摘を受けた場合には、再度改造を加え、車検を通すために手続きを行うことになるため、初めから構造変更申請をすることで、後々の手間を減らすことができます。

5. まとめ

フェンダーレス化による全長の変更が数センチ程度であれば、実務上は検査官に指摘されることは少ないですが、車検を通す際には安全性や法規に基づく仕様変更が適切に行われていることを確認しておくことが大切です。万が一、変更があった場合には、構造変更申請を行うことで後々のトラブルを避けることができます。変更内容が少ない場合でも、安全を第一に考え、必要に応じて確認・申請を行いましょう。

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