CBR250RR(MC51)の前期型(2017〜2018)にお乗りの方の中には、後期型(2019〜)のシャープで近未来的なデザインに惹かれ、外装を後期仕様に変更したいと考える方も多いでしょう。この記事では、後期カウルへの換装における要注意ポイントや加工の必要性について、実際のオーナーの声や専門情報をもとに詳しく解説します。
後期カウルと前期フレームの互換性について
CBR250RRは2019年にマイナーチェンジが行われ、特に外装デザインに大きな変更がありました。カウルの形状・取り付け部の構造も異なるため、ポン付け(無加工装着)は基本的に不可能です。
実際の換装作業では、フレームへの固定方法やクリアランスに若干の違いがあるため、純正以外のステーの加工が必要になるケースがほとんどです。
ヘッドライト周辺の変更点と対応
2017年モデルと2019年以降のCBR250RRでは、ヘッドライトユニット自体のデザインが変更されています。見た目は似ていても、配線カプラーの形状や取り付けステーの構造が異なるため、後期型のヘッドライトユニットへの交換が推奨されます。
また、ポジションランプやウインカーの配置・制御にも変更が加えられているため、配線加工または変換ハーネスの自作が必要になる場面があります。
サイドカウル・アンダーカウルのフィッティング
サイドカウルとアンダーカウルについても、微妙に形状や接合部が異なります。特にエンジンガードやフレームカバーとの取り合いには注意が必要で、純正のボルトオンでは隙間や歪みが生じる場合があります。
そのため、カウルの固定箇所を延長・移設するステーやスペーサーの加工が現実的な対応となります。3Dプリンターでパーツを自作するライダーもいるようです。
スクリーンとミラーの互換性は?
スクリーンとミラーに関しては、取り付け穴の位置が微妙に異なっているため、前期型のスクリーンに後期カウルを取り付ける場合は適合しないことがあります。特に、スクリーン下部のフレームへの干渉には注意が必要です。
社外スクリーンを使用する場合でも、後期専用品を選びましょう。ミラーに関しても、取り付け角度やベースの形状が違う場合があるため、流用可否の確認が重要です。
ウインカー・テールランプなど電装部品の考慮点
後期カウルには後期型のウインカーやテールランプに合わせた開口部が設けられており、前期型の電装部品をそのまま流用するには工夫が必要です。
場合によってはカウル側を加工してウインカーが見えるようにするか、後期型ウインカーごと交換する必要があります。灯火類は保安基準にも関わるため、[参照]にもあるように、光量や照射角にも注意しましょう。
まとめ:換装は可能だが慎重な確認と加工が前提
CBR250RR(MC51)の2017年モデルに2019年以降のカウルを換装することは、技術や道具があれば可能ですが、ヘッドライトユニット・ステー・配線・スクリーンなど複数箇所で加工や交換が必要です。
カスタムを成功させるためには、パーツの構造理解と計画的な作業が重要です。難易度は高めですが、完成すれば世界に一台の個性あるCBRに仕上がるはずです。
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