スーパーカブは通勤・通学・配達など日常の足として非常に人気のあるバイクですが、冬の冷たい風や雨天時の泥跳ねに悩まされることも少なくありません。特に足元からの吹き上げる風を防げるかどうかは、快適性に大きく影響します。この記事では、風防を下側まで拡張することでその悩みを軽減するカスタムアイデアをご紹介します。
スーパーカブの標準風防の弱点とは?
市販のスーパーカブ用風防はハンドル周りや膝部分を守るものが多く、ステップ下の足元までカバーするものはあまり見かけません。そのため、走行中に足元から冷気や水しぶきが侵入しやすく、特に冬場はつま先の冷えに悩まされがちです。
また、雨の日の泥水がステップ裏側に跳ね上がることもあり、ズボンの裾が汚れたり濡れたりする原因にもなっています。
軟質ウレタンでの足元カバーは有効か?
軟質ウレタン素材は軽量で柔軟性があり、カットや成型も比較的容易なため、足元のカバー材として非常に適しています。取り付けも面ファスナー(マジックテープ)や強力両面テープ、タイラップなどを使えば、内張りを外さずに装着できる方法もあります。
実際に自作で風防延長カバーをつけたユーザーからは「冬場の体感温度が大きく変わった」「ブーツが濡れにくくなった」といった声も上がっています。
自作カスタムの具体的な手順例
- 準備するもの:軟質ウレタンシート(厚さ5mm程度)、ハサミ、面ファスナー、養生テープ
- 型取り:ステップの下に紙や新聞紙で型をとり、それをもとにウレタンをカット
- 仮止めして試走:面ファスナーで一時的に貼り付けて風の巻き込みや干渉をチェック
- 仕上げ:不要な部分を再カットし、固定方法を見直して本装着
ポイントはエンジンの熱や可動部との干渉を避けること。素材が溶けたり、走行中に脱落すると危険なので、安全確認は怠らないようにしましょう。
市販アイテムや代用品はある?
実は、バイク用として販売されていなくても、作業用の防寒エプロンや自転車用レッグカバー、アウトドア用品などが代用可能なことがあります。特に農作業用の風防シートなどは耐久性と防水性が高く、バイクカスタムに転用しやすいです。
また、近年では冬季配達用に足元まで覆うラップスカート型のカバーが一部通販で登場しており、これらを応用することもできます。
法的・安全面の注意点
車体に取り付けるカバー類は、保安基準に違反しないことが前提です。具体的には以下のような点に注意しましょう。
- ウインカーやライトの視認性を妨げない
- 走行中にばたついて他人に危険を及ぼさない
- 可動部の動作(特にステップやシフト)が妨げられない
これらを守ることで、合法かつ安全な状態で使用できます。
まとめ
スーパーカブの足元の防風・防汚性能を向上させたい場合、軟質ウレタンなどを使った風防カバーの延長は非常に有効なカスタム手段のひとつです。市販パーツが少ない箇所ですが、工夫次第で快適性が大きく向上します。安全面と法規に配慮しながら、自分だけの快適装備を目指してみてはいかがでしょうか。
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