CBR400RRは、そのレーシーな外観と扱いやすいミドルクラスのパフォーマンスで今なお人気のあるモデルです。中でも、足回りのカスタムとして「倒立フォーク化」を検討するオーナーは少なくありません。本記事では、CBR400RRへの倒立フォーク流用の可能性やおすすめの流用元、カスタム時の注意点について詳しく解説します。
CBR400RRのフォークを倒立化するメリット
倒立フォークにする最大のメリットは、剛性の向上とスポーティなハンドリングの実現です。ノーマルの正立フォークでも十分な性能はありますが、倒立フォークにすることでブレーキング時のしなりやねじれが軽減され、サーキットやワインディングでの安定性が向上します。
また、見た目のインパクトも抜群です。CBR400RRのシャープなデザインに倒立フォークを組み合わせることで、より戦闘的な雰囲気を演出できます。
流用実績のある倒立フォーク車種
CBR400RRに倒立フォークを流用する際には、ステム径やフォーク長、キャリパー位置、ホイールの互換性などを考慮する必要があります。過去の実例では以下のような車種が候補に挙がっています。
- CBR600RR(PC37・PC40):ステム周りの加工が必要ですが、純正ブレンボキャリパーなど装着例あり。
- GSX-R600/750:スズキ車流用も一部であり。アクスル径とブレーキの互換性に注意。
- RVF400(NC35):同じV4系のため比較的フィッティングしやすいが、絶版ゆえパーツの入手性に難。
なお、流用時にはトップブリッジやアンダーステムもセットで移植するのが一般的です。単体流用では取り付け不可の場合も多いです。
カスタムに必要なパーツと加工内容
倒立フォーク化には単にフロントフォークを交換するだけでなく、以下のようなパーツや加工が必要になる場合があります。
- ステムベアリングの変更または加工
- ホイールシャフト径やカラーの調整
- キャリパーサポートやブレーキホースの変更
- スピードメーターの取り回しやセンサー変更
実際の流用例では、アルミ削り出しでステムをワンオフ製作するユーザーもおり、コストや手間は想像以上です。
実例紹介:CBR400RR × CBR600RR倒立フォーク
あるCBR400RRオーナーは、CBR600RR(PC37)の倒立フォークを移植。トップブリッジとステムも移植し、フロントホイールはCBR600RR純正を使用。ブレーキキャリパーはラジアルマウントに変更し、マスターシリンダーもセットアップ。
このカスタムにより、サーキット走行時のブレーキング性能と安定性が大幅に向上したとのこと。ただし、コストは30万円以上、作業はバイクショップでの対応が必須となったそうです。
注意点と公道走行の可否
倒立フォークへの変更は構造変更申請が必要となる可能性があります。車検対応を考慮する場合、公認取得を検討することが重要です。
また、安全性を最優先にし、専門知識のある整備士やカスタムショップに相談しながら作業を進めることを強くおすすめします。
まとめ:CBR400RRを倒立フォーク化するなら
CBR400RRに倒立フォークを装着することは技術的には可能ですが、知識・パーツ・予算の3拍子がそろう必要があります。
おすすめの流用元はCBR600RRやRVF400ですが、取り付けには加工が必須です。
カスタムのゴールと安全性を意識しながら、理想の1台を形にしてください。見た目も性能もレベルアップすること間違いなしです。
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