引っ越し後に必要となる車検証の住所変更手続きですが、うっかり忘れてしまう人も少なくありません。この記事では、1年間住所変更をしていなかった場合のペナルティや、正しい対処法について解説します。
車検証の住所変更は義務?
自動車の所有者は、住所や氏名が変更になった場合、原則として15日以内に運輸支局(陸運局)で変更登録を行う必要があります。これは道路運送車両法第12条に基づく義務です。
この手続きは単なる届け出ではなく、法律で定められた「登録事項の変更」であるため、放置すると行政上の不利益を被る可能性があります。
1年間変更していない場合の罰則
実際に住所変更を1年以上行っていなかった場合でも、現時点で罰金や過料が科されることは原則としてありません。ただし、これは違法状態を放置していたことになるため、車検更新や自動車税の納付通知書の未着などのトラブルにつながる可能性があります。
また、事故時に保険金の支払いに支障をきたすリスクもあり、できるだけ早く手続きを済ませることが大切です。
住所変更に必要な書類と手続き
陸運局で住所変更を行うには、以下の書類が必要です。
- 車検証
- 新住所の住民票または印鑑証明(発行後3ヶ月以内)
- 申請書類(OCR第3号様式など)
- 認印
- 自動車税・自動車取得税申告書
手続き自体は30分〜1時間程度で完了することが多く、費用も500円程度の印紙代のみです。
トラブルを避けるために注意すべきこと
住所変更をしていないと、自治体からの納税通知書や、リコール案内、重要なお知らせが届かない恐れがあります。特に納税に関する書類の未着は延滞金の発生など実害につながることもあります。
さらに、車検や名義変更などの際にトラブルになるケースもあるため、忘れていたと気づいた時点で早めに対応しましょう。
まとめ
車検証の住所変更を1年間忘れていたとしても、即座に罰金が発生することはほとんどありませんが、法律上の義務違反であることは間違いありません。トラブルを避けるためにも、気づいた時点で速やかに運輸支局で変更手続きを行うことをおすすめします。今後は引っ越し後すぐに対応する習慣をつけると安心です。
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