バイク教習の中でもスラロームは苦手意識を持つ人が多い項目です。その中で「アクセルを使うのか、使わないのか」は、教習所や教官、さらには動画によっても違うため混乱しやすいポイントです。本記事では、スラロームでアクセルを使う理由と使わない場合の特徴、クラッチとの関係など、実際の教習や試験に役立つ知識をまとめます。
スラロームはアクセルを使う?使わない?
基本的には、スラロームではアクセルとクラッチを併用するのが理想です。教習所では「アクセルを軽く開けて、半クラッチで速度をコントロールする」と教える教官が多く、試験でもこのバランスが重要視されます。
ただし、アクセルを使わずに半クラッチだけで通過できる人もいますし、実際にそれで第二段階に進める場合もあります。つまり「必ずアクセルを使わなければならない」わけではありません。
アクセルを使うとどうなるのか?
アクセルを軽く使うことで、車体が安定しやすくなり、リズム良くスラロームを通過できます。エンジン回転をやや高めに保つことで、クラッチ操作に対する反応も素早くなるため、コーンの間隔が狭くても余裕を持って対応できます。
たとえば、6000回転程度にキープしつつ、スロットルは固定で半クラッチとリアブレーキで調整すると、アクセルを細かく操作する必要がなくなり、スムーズな走行が可能になります。
クラッチのみで進むときのメリット・デメリット
アクセルを使わずクラッチのみでスラロームをこなすと、スロットル操作のリスク(開けすぎてバランス崩すなど)を回避でき、初心者には安心です。しかし、その分エンジン回転が低く、安定感に欠ける場面もあります。
特にバイクが傾いた状態でトルク不足になると、ふらつきや転倒リスクが高くなるため、「始めはクラッチのみ→慣れてきたらアクセルも併用」というステップがおすすめです。
YouTubeや実地での違いについて
動画でアクセルを使っているライダーは、実際の試験以上のスピードや精度を意識しているケースが多いです。教習所では「減点されない走り」が目的ですが、YouTubeでは「美しい走り」が目的の場合があるため、目的が異なります。
そのため、動画を参考にする際は「教習・試験用のスラローム」と「趣味や技術向上のスラローム」は分けて考えることが大切です。
スラローム上達のための実践アドバイス
- リアブレーキを軽く踏みながら速度を調整
- アクセルは開けっぱなしでOK。速度調整はクラッチ+リアブレーキで
- 目線は先を、コーンの中ではなく“出口”を見る
これらを意識するだけでも、走行リズムや安定性が格段に変わります。無理に速度を上げる必要はなく、あくまで“安全かつ安定した操作”が合格のカギになります。
まとめ:アクセルの有無は目的次第、クラッチとリアブレーキのバランスが鍵
バイク教習のスラロームでは、アクセルを使っても使わなくても合格は可能です。ただし、スムーズで安定した走行を目指すなら、アクセル+クラッチ+リアブレーキの組み合わせが理想的です。
まずは自分の技量と相談しながら、徐々に操作を組み合わせていきましょう。上達のコツは「無理せず段階的に」「体で覚える」ことです。
コメント