日常的にバイクや車を運転していると、たとえ慎重に運転していても、軽微な交通違反で違反点数が加算されることがあります。今回は「違反点数のリセット」に焦点を当てて、どのような条件で点数が消えるのか、運転者として知っておきたい基礎知識を詳しく解説します。
交通違反点数とは何か?
交通違反点数制度は、運転者の違反歴を管理するための仕組みで、違反の種類や重さに応じて点数が加算されていきます。この点数が一定数以上になると、免許停止や取消といった行政処分が科される仕組みです。
軽微な違反でも1〜2点の加算がされることがあり、点数の積み重ねに注意が必要です。
違反点数のリセットは何年で行われる?
もっとも基本的なルールとして、前歴(免許停止などの行政処分)がなく、過去3年間に違反点数の累積がない状態で、新たに違反をした場合、その点数は違反日から「1年間」無事故・無違反であればリセットされます。
たとえば、2025年4月に1点、7月にさらに1点加算された場合、最後の違反日である7月から1年間、つまり2026年7月まで無事故・無違反で過ごせば、その2点は消滅します。
1年間のカウントの注意点
この「1年間」は、あくまで“無事故・無違反”が継続されていることが前提です。その間にさらに違反があると、リセットのカウントはリセットされ、そこから再度1年が必要になります。
したがって、「最後の違反日から1年間」を正確に管理することが大切です。
行政処分の前歴がある場合は異なる
過去3年以内に免許停止などの行政処分歴がある場合は、「違反点数の消えるタイミング」は異なります。この場合、前歴の数や処分の内容によって、累積点数の扱いが厳しくなるため、単純な「1年ルール」は適用されません。
特に前歴1回で4点以上、前歴2回で2点以上など、違反点数に対する評価が厳しくなります。
軽微な違反でも繰り返すと危険
1点や2点の違反は一見軽いものに見えますが、繰り返すことで累積点数が上がり、免停や免許取消の対象になる可能性があります。
たとえば1点違反を3回、4回と繰り返すと、思わぬタイミングで免停となる可能性もあります。安全運転の継続は結果的に自己防衛にもつながります。
点数以外の記録「累積記録証明」も確認できる
現在の違反点数の状況を確認したい場合、運転免許センターなどで「累積記録証明書」を取得することができます。500円程度の手数料がかかりますが、いつ点数が付いたか、どの違反だったかが明確に分かるのでおすすめです。
警察庁の公式ページから申請方法を確認することも可能です。
まとめ:軽微な違反でも“点数”には要注意
バイクや車の運転において、違反点数は見えないところで積み上がるリスクをはらんでいます。たとえ1点・2点でも油断せず、無事故・無違反を1年間続けることで、リセットの条件をクリアしましょう。
自身の点数を把握しておくことで、次の運転に対する意識も大きく変わります。交通ルールを守り、安心・安全な運転を心がけましょう。
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