社外マフラーに交換した際に気になるのが「音量」と「周囲への影響」。特に92dBという数値は、車好きにとっては迫力を感じられる一方で、近隣や通行人への配慮も求められるラインです。この記事では、92dBのマフラー音が実際にどの程度周囲に響くのか、また車内での体感や法規との関係についても解説します。
92dBはどの程度の音なのか?
92dBの音量は、環境音としてはかなり大きめの部類に入ります。例えば以下のように比較されることがあります。
音の大きさ | 目安の音 |
---|---|
60dB | 普通の会話 |
80dB | パチンコ店内 |
90dB | 騒がしい工場 |
100dB | 電車が通過する時のガード下 |
つまり、92dBというのは、アイドリング時でも近くにいればしっかり音が聞こえ、加速時などでは遠くからでも存在感があるレベルです。
車内と車外での音の体感の違い
社外マフラーを装着した多くのオーナーが「車内では控えめに感じる」と語ります。その理由は、現代の車は遮音性が高く、エンジンや排気音を遮断する設計になっているためです。
一方、車外ではマフラー音がダイレクトに響くため、特に住宅街や狭い路地では反響しやすく、周囲に大きな音として届きます。加速時には音のトーンが高くなり、騒音に感じられる可能性もあります。
92dBのマフラーは車検に通るのか?
国土交通省の規定では、マフラーの騒音基準値は「加速走行騒音」で近接排気騒音が車検時は96dB以下(ガソリン車)である必要があります。つまり、92dBであれば規定内であるため、基本的には合法です。
ただし、以下の点に注意しましょう。
- マフラーにJQR(認定ラベル)があること
- 取り付け角度や触媒などの保安基準を満たしていること
- 経年劣化で音量が上がることもある
音量を気にするなら気をつけたい場所と時間帯
音量が規定内であっても、周囲に迷惑をかける可能性があります。特に次のような状況では注意が必要です。
- 深夜・早朝の住宅街でのアイドリングや発進
- 狭い路地や駐車場での空ぶかし
- トンネル内での加速(音が大きく反響します)
近隣トラブルを避けるためにも、必要以上の空ぶかしは控え、環境に応じた運転を心がけましょう。
実際のユーザーの声と事例
ケース①:スバルWRX STI・HKSマフラー(約92dB)
「車内はそこまでうるさくないが、友人いわく“通るだけで分かる”レベルらしい。通勤路では控えめに運転している。」
ケース②:86・柿本改マフラー(JQR認証)
「近隣からクレームはないが、夜間は住宅街をなるべく徐行。アクセル踏み込むと音が跳ね返るのが気になる。」
まとめ:92dBの社外マフラーは合法でも「聞こえる音」として配慮を
92dBの社外マフラーは、法律上はクリアしていることがほとんどですが、車外にいる人にはかなり聞こえるレベルの音であることは間違いありません。特に閑静な住宅地や夜間の走行時には、周囲の反応も想定しておくことが大切です。
「カッコよさ」と「社会的な配慮」を両立するためには、周囲の環境に応じた走行マナーを心がけましょう。
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