ホンダフリードのLレンジは高速走行時に使っても大丈夫?ローギアの正しい使い方

車検、メンテナンス

ホンダフリード(GB3系)には「Dレンジ」の下に「Lレンジ(ローギア)」があります。運転中に「エンジンブレーキを強くかけたい」「下り坂でスピードを抑えたい」といった場面で使うことが多いLレンジですが、高速走行時に誤って入れてしまった場合、車にダメージがあるのでは?と不安になる方もいるでしょう。この記事ではLレンジの機能と使い方、高速時の注意点について詳しく解説します。

Lレンジ(ローギア)の基本的な機能とは?

Lレンジとは「Lowレンジ」の略で、ギアが低速(1速または2速)に固定されるモードです。エンジンブレーキを強めにかけたいときや、急な下り坂でブレーキの負担を減らしたいときに活用されます。

例えば、山道の長い下り坂などでDレンジのまま走行するとフットブレーキばかりに頼ることになり、ブレーキフェード(効きが悪くなる現象)を起こす可能性があります。こういった場面でLレンジを使うと、エンジンの回転数が上がり、自然と減速がかかるためブレーキの補助となります。

100km/h以上の速度でLレンジに入れても大丈夫?

多くの現行車はコンピュータ制御により、物理的にエンジンやミッションに大きな負担がかかる操作は自動的に制御されています。つまり、100km/h以上のスピードで誤ってLレンジに入れても、車側が「危険」と判断すれば即座にギアを落とすことはなく、安全な範囲でしか作用しません。

ただし、瞬間的にエンジンが高回転になり、エンブレがかかるため、違和感や振動を感じることもあります。頻繁にやるとミッションやCVTの寿命を縮める恐れもあるため、必要な場面でのみ慎重に使用することが大切です

ホンダフリード(GB3)はCVTではなく5AT

GB3型フリードはCVT(無段変速機)ではなく、5速オートマチックトランスミッション(5AT)を搭載しています。Lレンジを選択すると実際には1速か2速に固定され、急激にエンジンブレーキがかかります。

100km/h程度でLに入れると、車は急激な回転数増加とショックを感じる可能性があり、エンジンとミッションに無理が生じる恐れも。緊急時を除いて避けたほうが賢明です。

適切なエンジンブレーキの使い方

高速道路での減速や下り坂では、以下の手順が推奨されます。

  • D→S(または2)→Lと段階的に下げていく
  • ブレーキと併用しながら回転数をチェック
  • エンジン音や振動が大きい場合は無理に下げない

段階的にギアを落とすことで車への負担を抑え、安全かつスムーズに減速できます。

実例:誤ってLレンジに入れた場合のケース

あるドライバーが高速道路でうっかりLレンジに入れてしまったところ、「車がガクッと減速し、エンジン回転数が急上昇した」という体験談がありました。ただし、大きな故障にはつながらなかったとのことです。

また、ホンダのディーラー担当者によれば「制御システムが働くので致命的なトラブルにはなりにくいが、継続使用は避けたほうが良い」とのコメントも。

まとめ:Lレンジは便利だが高速時は要注意

Lレンジは下り坂など特定の場面で非常に有効なモードですが、100km/h以上の高速走行中に使用するのはおすすめできません。誤操作をしても現代の車はある程度保護されているものの、無理なギア操作は部品に負担をかけるため、使い方には注意が必要です。

安全に運転を楽しむためにも、Lレンジの特性と使いどころを正しく理解しておきましょう。

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