街中で見かける一部の車の屋根に、縦に2本の線が伸び、その上に小さな機械のようなものが取り付けられていることがあります。これは見慣れない人にとっては「何の装置なのか?」と疑問に感じる部分かもしれません。実はこれらには特定の役割があり、安全運転や利便性に大きく関係しています。
屋根に取り付けられた2本の縦線の正体とは?
まず「2本の線」は、多くの場合ルーフアンテナやGPSアンテナの一部として機能しています。最近の車にはカーナビや通信機能が標準搭載されていることが多く、これらのアンテナは外部との通信を担っています。
また、場合によってはドライブレコーダーのリア用カメラや通信ユニットの配線であることもあります。とくに法人車両や業務車両では、走行管理システムに接続するためのアンテナが追加されている場合もあります。
屋根上に取り付けられている装置は何か
アンテナの先端や根元に取り付けられている「小さな機械」のようなパーツは、GPSユニット、ETC2.0アンテナ、通信型ドライブレコーダーの通信モジュールなどが考えられます。
これらは主に次の目的で使われます。
- ナビゲーションのためのGPS受信
- 通信機能付きのETC(ETC2.0)への対応
- テレマティクス保険などの走行データ送信
とくに最近のコネクテッドカーでは、自動で事故検知や緊急通報が行われるシステムが搭載されており、その通信機器の一部が屋根に設置されるケースも増えています。
タクシーや業務車両で見られる例
タクシーなどの業務車両では、車両位置管理のためにGPS+通信アンテナが取り付けられており、その形状は縦に2本の棒状になっていることがあります。また、上部にあるボックス型のユニットにはデータ記録装置や通信機能が内蔵されている場合もあります。
同様にレンタカーやカーシェア車両にも、使用状況を記録・送信するための装置が搭載されていることがあり、利用者が気づかないうちにこれらが設置されていることもあります。
市販車でも増える屋根の装備品
最近のSUVやミニバンでは、デザイン性と機能性を兼ねたルーフアンテナが増えています。代表的なのが「シャークフィンアンテナ」で、これはGPS・AM/FM・ETCなど複数の機能を1つの小型装置に統合したものです。
また、トヨタやホンダのコネクテッドカーでは、通信ユニットを車体外部に設ける設計が取られることがあり、それが「線+機械」に見えることもあるのです。
まとめ:見慣れない装置には意味がある
車の屋根に伸びる2本の線や上部の機械のような装置は、現代の自動車にとって必要不可欠な通信・位置把握装置であることが多いです。とくにカーナビ、ドライブレコーダー、ETC2.0、緊急通報システムなど、車両の安全・利便性を支える装置として日々進化しています。
もし装置の正体が気になる場合は、車種名や型式をもとにメーカーサイトやディーラーに確認すると、具体的な役割がわかることもあります。
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