ホンダ・フィットは20万キロ走るのか？中古車選びで失敗しないためのポイント

中古車として人気の高いホンダ・フィット。実用性や燃費性能の良さから、長く乗りたいと考える人も多いでしょう。では、実際に20万キロ以上走れるのでしょうか？その答えは「可能」ですが、いくつかの条件と注意点があります。

ホンダ・フィットの耐久性と信頼性

ホンダ・フィットは初代から現行モデルに至るまで、高い耐久性と信頼性を誇る車種です。エンジンやCVT（無段変速機）など、メインの機構部分はしっかりとメンテナンスしていれば20万キロを超えても走行可能です。

特にフィットはタクシー車両や営業車としても使われており、その多くが10万キロ以上の走行実績を記録しています。ユーザーの中には「22万キロ以上乗った」という声もあり、耐久性の高さがうかがえます。

中古車購入時には走行距離ばかりに注目されがちですが、実は「どのように使われ、どのように整備されてきたか」の方が重要です。たとえ走行距離が少なくてもオイル交換や定期点検を怠っていれば故障リスクは高くなります。

反対に、走行距離が10万キロを超えていても、定期的なオイル交換・タイミングチェーンの点検・足回りの整備などがしっかりしていれば長く乗り続けることが可能です。

フィットの一部モデルはCVTを採用していますが、このCVTはメンテナンスを怠るとトラブルの原因になることがあります。CVTフルードの交換は、5～6万キロごとの交換が推奨されており、これを守っていない車両は注意が必要です。

購入前にCVTフルードの交換歴があるか、販売店に必ず確認しましょう。また、発進時に「うなり音」や「ジャダー（振動）」がある場合は、CVTトラブルの兆候である可能性もあります。

20万キロを目指す場合、以下のような消耗品の交換タイミングを把握しておくことが大切です。

これらを定期的に交換・点検している車両であれば、トラブルを未然に防ぎやすくなります。

ホンダ・フィットにはガソリンモデルとハイブリッドモデルがありますが、長距離走行を重視するなら「ガソリンモデル」の方が維持しやすいケースがあります。

ハイブリッドモデルは燃費は良いものの、駆動用バッテリーやインバーターなど高額な部品が含まれており、10年・10万キロを超えたあたりから修理費が高くなる傾向があります。

・ホンダ・フィットはしっかりメンテナンスすれば20万キロ以上走れるポテンシャルがある

・走行距離よりも整備記録・使用状況を重視して選ぶ

・CVT車はフルード交換歴の確認が必須

・消耗品の定期交換が長寿命のカギ

・ハイブリッド車は修理コストを事前に把握して選択する

中古のフィットを選ぶ際は、ぜひ信頼できる販売店を選び、車両の状態を細かくチェックしましょう。適切に管理された車両であれば、20万キロの長距離走行も十分現実的です。