輸入車に乗っていると、ディーラーでの修理対応に時間がかかることがしばしばあります。特にプジョーなどフランス車は部品供給や技術面で国内車と異なる点も多く、ユーザーとしては不安になる場面も。本記事では、エンジン不調で長期間預けているケースに焦点を当て、どのような対応ができるのか、ユーザーが知っておきたいポイントを解説します。
プジョー車の修理が長引く主な理由とは?
プジョーを含む欧州車では、国内在庫の部品が少ないケースがあり、特にエンジン内部の故障などでは本国(フランス)からの部品取り寄せになることもあります。これが数週間〜1か月以上かかることも珍しくありません。
また、技術的な整備が複雑で、診断→分解→原因特定→リコール対象確認→部品手配→再組立というステップが必要になり、時間がかかりやすい構造です。
「バラさないと見積が出せない」は正当か?
エンジン系トラブルの場合、内部の損傷状態を見ないと修理方法が確定せず、見積も不明というのはある程度妥当です。たとえばバルブ、ガスケット、ピストン周辺など、症状が似ていても対応が異なるためです。
ただし、それでも概算費用や進捗説明はユーザーが安心する上で重要です。「いつ終わるかわからない」状態が長く続くのは問題です。
連絡がないとき、ユーザーとして取れる行動
1か月以上連絡なし、催促しても曖昧な回答しか得られない場合、次のようなアクションが考えられます。
- サービスマネージャーや店長へ直接連絡する
- プジョージャポン(輸入元)へ問い合わせる
- 内容を文書・メールで記録しやり取りを残す
「今後の予定を文書で教えてもらえますか」と依頼するだけでも、担当者の対応が変わるケースもあります。
リコール対応なのに費用が不安?
「リコールで対応できる」と言われた場合、該当箇所の修理は無償になります。ただし、別の部位に原因が及んでいる・同時に劣化部品が見つかるなどで、追加修理費が発生することはあり得ます。
このため、作業が始まる前に「費用が発生する可能性があるなら、事前に見積をください」と伝えておくことが重要です。
実際のユーザー体験:長期預かりのトラブル例
「1か月半預けたが、音沙汰なし。催促しても“まだ部品が来ない”の一点張り。途中で他店舗に相談したら、輸入元を通すことで進展した」という体験談もあります。
一方で、「時間はかかったが、最終的に無償修理+代車も出してもらえて納得できた」というケースもあり、ユーザー側の丁寧な交渉次第で印象は変わるようです。
まとめ:不安を感じたら声を上げてよい
チェック項目 | 対応策 |
---|---|
1か月以上連絡なし | サービス責任者へ直接確認 |
部品遅延 | 納期の目安を聞いて書面化 |
リコール+追加修理の不安 | 費用発生時は必ず事前見積を |
担当者が頼りない | 輸入元に問い合わせ |
プジョーに限らず、欧州車は整備に時間がかかることがありますが、連絡不足は別問題です。「待つしかない」と諦めず、ユーザーとしての正当な権利を冷静に行使することが、円滑な解決への第一歩です。
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