バイクを初めて買うとき、知り合いから格安で譲ってもらえる話は魅力的に映りますよね。特に学生の方であれば、できるだけ安くバイクに乗りたいと思うのは当然のこと。しかし、安さには理由がある場合が多く、後から高額な修理費が発生することも。この記事では、状態が悪い中古バイクを購入する際に注意すべきポイントや、具体的な修理費用の目安をわかりやすく解説します。
提示された車体の状態を確認しよう
今回のマジェスティ(250ccクラススクーター)は、以下の不具合があるとのことです。
- メーターがつかない
- ウィンカー両方不点灯
- リヤブレーキが効かない
- バックレストの締まりが悪い
- タイヤの劣化
- 排気漏れ(直管状態)
- 車体に傷多数
これらの状態は、安全面・法的観点(車検)・快適性のすべてに影響するため、放置できません。
想定される修理費用の目安
それぞれの修理にかかるコストは以下の通りです(地域や工場により変動あり)。
修理項目 | 概算費用(税込) |
---|---|
メーター交換・点検 | 8,000〜15,000円 |
ウィンカー不良(リレー・配線含む) | 5,000〜12,000円 |
リヤブレーキ修理 | 7,000〜20,000円 |
タイヤ前後交換 | 20,000〜30,000円 |
マフラー交換または修正 | 10,000〜25,000円 |
外装修理・塗装 | 5,000〜20,000円 |
合計でおおよそ60,000〜100,000円程度は想定しておくべきです。
整備済みの中古バイクを探すという選択肢
もし予算が5〜10万円程度用意できるのであれば、バイクショップで保証付きの整備済み中古バイクを購入する方が安心です。安価な車体を買って修理するより、最初から動作確認されている車体のほうが結果的に安上がりになることもあります。
また、整備記録や走行距離、過去の使用状況がわかることで、長く安心して乗ることができます。
修理前提で買う場合の注意点
それでも「とにかく安くバイクを手に入れたい」という方は、以下の点を必ず確認してください。
- 修理をお願いする人(バイク屋など)が信頼できるか
- 修理後の総額が予算内か
- 修理にどれくらい時間がかかるか
- 自分で整備できる部分があるか
今回のケースでは、友人Aの父がバイク屋という点は大きな安心材料です。診断結果をもとに修理内容を見積もってもらい、その上で「買う・買わない」の判断をするのが最善です。
まとめ:格安バイク購入は「整備の信頼」と「修理予算」がカギ
15,000円という価格は確かに魅力的ですが、修理費用が5倍〜7倍に膨らむリスクがあることも忘れてはいけません。バイクに慣れておらず、お金に余裕がない場合は、最初から整備済みの車体を選ぶほうが失敗が少ないでしょう。
一方で、信頼できる整備環境があり、修理を前提とした上で「バイクに触れる経験」を積みたいという目的であれば、今回のような格安車体は魅力ある選択肢とも言えます。
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