長期間車を動かさず、補機バッテリーのマイナス端子を外していた後に再接続すると、アクアなどのハイブリッド車で警告ランプが点灯することがあります。この記事では、なぜ警告灯が点灯するのか、どのように対処すればいいのかをわかりやすく解説します。
バッテリー端子再接続後の警告ランプの原因
補機バッテリーのマイナス端子を外すと、車のコンピューター(ECU)はリセット状態になります。再接続時には一時的に車両システムが不安定になるため、ハイブリッドシステム警告灯やABS、VSC、エンジン警告灯などが点灯する場合があります。
特にアクアのようなハイブリッド車は、補機バッテリーの電圧が低下すると各種センサーが正常に作動しなくなり、誤ってエラーを検知することもあります。
補機バッテリーの充電・交換で改善する可能性
もし警告灯が点灯したままであれば、まずは補機バッテリーの電圧をチェックしてみましょう。電圧が12.4V未満であれば、充電もしくは交換が必要です。
実際に、1か月放置した車で補機バッテリーの電圧が11V台まで低下し、ハイブリッドシステムの警告灯が点いたケースが報告されています。充電後またはバッテリーを交換後、警告灯が消える場合もあります。
走行後に警告灯が消えるケースもある
軽度のエラーや電圧の瞬間的な低下が原因の場合、再始動や一定時間の走行によって警告灯が自動的に消灯するケースもあります。走行時に問題がなければ、数日様子を見るのも一つの選択肢です。
ただし、警告灯が消えない、あるいは再度点灯するようであれば、ECUにエラーコードが残っている可能性があります。その場合は診断機でのチェックが必要です。
ディーラーまたは整備工場での診断が確実
警告灯が点灯したまま走行を続けると、万が一他の不具合が発生していた場合に気づけないリスクがあります。安全のためにも早めにディーラーや認定整備工場で診断を受けることをおすすめします。
OBD2スキャナーを使えば、自宅でもエラーコードの読み取りとリセットが可能ですが、機器の扱いや診断内容に不安がある場合はプロに任せましょう。
補機バッテリーの寿命にも注意
アクアの補機バッテリーは、通常3〜5年が寿命の目安とされています。2013年式(平成25年)であれば、バッテリー交換が未実施なら劣化している可能性が高いです。
バッテリーの劣化が進むと、突然始動できなくなるリスクもあるため、早めの点検・交換が安心です。
まとめ
補機バッテリーの端子を再接続後にアクアの警告灯が点灯するのは、よくある現象です。バッテリーの電圧低下やECUのリセットが主な原因であり、充電や走行によって改善するケースもあります。
警告灯が消えない場合や不安が残る場合は、迷わず専門の整備工場で診断を受けましょう。放置せず、早めの対応が安心・安全なカーライフにつながります。
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