視力検査と一口に言っても、使用される機械や目的によって大きく異なります。特に免許更新前に不安になるのが、機械での検査と眼科での遠見検査の結果が異なるケース。今回はその違いや注意点、免許更新時の対策について詳しく解説します。
機械による視力検査とは?
一般的にオートレフラクトメーター(通称:オートレフ)と呼ばれる装置で測定します。この機器は、近くのモニターに映る模様などを利用して自動的に屈折度数(近視・遠視・乱視)を推定するものです。
オートレフは短時間で測定できる反面、目の調節が入ると誤差が出やすいという特徴があります。特に、近くにピントを合わせやすい若年層では、実際より強めの近視と測定されてしまう場合もあります。
眼科の視力検査との違い
眼科ではオートレフの結果を参考にしつつ、「遠見視力表(ランドルト環)」を用いて実際の見え方を確認します。明るく開けた環境での検査になるため、日常生活に近い視力が測定できます。
加えて、医師が視線の動きや両眼視機能をチェックしながら度数を最終調整するため、より精度の高い結果が得られます。コンタクトレンズや眼鏡の処方は基本的にこちらの方法をもとに行われます。
人間ドックの視力検査が低めに出る理由
人間ドックの検査環境は簡易的で、照明もやや暗く、オートレフによる簡易測定が主流です。また、検査を急いで行うことが多く、視線の調整や確認が不十分になることも。
そのため、眼科で調整したコンタクトでも、人間ドックでは視力が低く評価されてしまうケースがあるのです。これは機械の仕組みと環境による誤差で、視力が実際に悪くなったわけではないことがほとんどです。
免許更新に必要な視力基準と対策
普通自動車免許の更新には、両眼で0.7以上、かつ片眼それぞれで0.3以上が必要です。メガネやコンタクトの使用は可能ですが、検査時にはそれを装着して受ける必要があります。
免許更新前には、眼科での遠見視力検査を受けておくのがおすすめです。特に以下のような場合は注意が必要です。
- 最近、目が疲れやすい
- 前回のコンタクト処方から1年以上経過している
- 普段の見え方に違和感がある
免許更新前にやっておきたい準備
- 眼科で視力チェック:必要に応じて処方の見直しも。
- 検査直前は目を休める:スマホや読書は控える。
- 使い慣れた矯正具で:新しいレンズは慣れに時間がかかることも。
- 眼精疲労の対策:長時間のPC作業や睡眠不足は避けて臨む。
まとめ:検査方法を理解して焦らず対処を
視力検査には機械と人による方法があり、それぞれ結果に差が出ることもあります。人間ドックなどで低く評価されたからといって、必ずしも見え方が悪くなったとは限りません。
免許更新前には、眼科での正確な視力確認と必要な処方調整を行い、安心して更新に臨みましょう。検査直前の生活習慣にも気をつけて、コンディションを整えることが大切です。
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