ホンダの原付「トゥデイ(AF61)」は長年愛されているモデルですが、ヘッドライトバルブの交換で思わぬトラブルに遭遇することがあります。特に「バルブが抜けない」「どうしても外れない」というケースは、実は一定数のユーザーが体験しています。本記事では、AF61のバルブ交換の手順と、抜けないときの対処法、破損リスクの回避ポイントまで丁寧に解説します。
AF61のヘッドライト仕様とバルブ構造
AF61型トゥデイは12VのPH7規格バルブを使用しており、ヘッドライトはユニット式でバルブ単体の交換が可能です。
バルブは通常、ラバーソケット+爪+スプリングで保持されており、引き抜きと回転(押して回す)で外す構造が多く採用されています。
バルブが抜けない主な原因と見分け方
「どうしてもバルブが抜けない」というケースでは、以下のような原因が考えられます。
- 熱膨張や腐食でバルブが固着している
- バルブが斜めに挿さっており物理的に引っかかっている
- 内部でガラスが膨張してソケット穴より大きくなっている
特に純正以外の社外バルブを取り付けていた場合、サイズ精度の誤差で抜けなくなることがあります。
抜けない場合の正しい対処法ステップ
① ラバーカバーを外す
まず、ヘッドライト後部の防水ラバーカバーを完全に外し、バルブ保持の状態を確認します。
② スプリングや金具を外す
多くのPH7バルブには固定用の金具やスプリングが付いています。これをピンセットや精密ドライバーで解除します。
③ 動かして緩める
バルブをゆっくり左右に回しながら引くのが基本。強く引かず、少しずつ緩める動きがコツです。
④ どうしても抜けないときは
どうしても抜けない場合、ガラス部を割って破壊するのは最終手段です。破片がリフレクターに落ちるとレンズ傷や曇りの原因になるため、慎重に養生してから実行しましょう。
破損させずに交換したユーザーの実例
実例:東京都のユーザーAさんは「バルブが抜けなかったが、ドライヤーでバルブ周辺を温めてから引いたら緩んで抜けた」と報告しています。
また別のユーザーBさんは、CRC556をバルブ根元に軽く吹いてから少し時間を置き、力をかけずに取り外すことで成功しました。
交換時の注意点とおすすめバルブ
交換バルブはPH7の12V25/25Wが適合品ですが、LEDバルブにする場合は発熱対策やサイズ確認を必ず行いましょう。
また、ソケットとバルブ接点に軽く接点グリスを塗布しておくと、次回の取り外しがスムーズになります。
まとめ:抜けないバルブには段階的に対処を
トゥデイ(AF61)のヘッドライトバルブ交換は、基本的には引き抜き式ですが、固着や社外品の問題で抜けないケースもあります。
焦らずに金具やラバーの構造を確認し、段階的に温め・潤滑・回転などを試しましょう。破壊は最終手段。可能ならバイクショップで相談するのも一つの手です。
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