通勤・通学や日常のちょっとした移動に便利な原付バイク。初めてのバイクとして中古原付を検討する方も多いですが、安さだけで選ぶと思わぬトラブルに巻き込まれることもあります。この記事では、中古原付バイクを選ぶ際の注意点やおすすめモデル、購入価格の相場について詳しく解説します。
原付バイクの基本知識と特徴
原付とは排気量50cc以下のバイクで、道路交通法上は「原動機付自転車第一種」に分類されます。最高速度は時速30kmに制限されており、ヘルメット着用や2段階右折の義務があります。
保険料や維持費が安く、税金(軽自動車税)は年間2,000円程度とコスパの良さが魅力です。ただし、坂道や長距離走行にはやや不向きな面もあります。
中古原付の価格相場
中古原付の価格は年式や走行距離、車体の状態によって大きく異なります。大まかな相場は以下の通りです。
- 状態良好なもの:7〜12万円
- 走行距離が多い・年式が古い:3〜6万円
- 保証・整備付き:10〜15万円
安さを重視する場合でも、最低でも5万円前後は見込んでおくと安心です。ネットオークションなどではさらに安い車体も見かけますが、整備や保証の有無に注意しましょう。
中古原付を選ぶ際のチェックポイント
安く購入しても、後から修理費がかさむのは避けたいところ。購入前に次の点を確認しましょう。
- 走行距離:5,000km以内が理想ですが、メンテナンス次第では1万km超えでも問題ないことも。
- エンジンの始動性:キック・セルどちらでもスムーズに始動するか確認。
- ブレーキ・タイヤ:パッドの残量やタイヤの溝・ヒビ割れをチェック。
- フレームのサビ・歪み:事故歴や転倒歴の有無を見極める。
- 整備記録・保証:ショップ購入なら保証の有無を要確認。
できる限り試乗をして、実際の乗り心地や音、振動もチェックしましょう。
おすすめの中古原付車種
以下の車種は初心者にも扱いやすく、信頼性が高いためおすすめです。
- ホンダ・トゥデイ:燃費が良く、シンプルで扱いやすい。
- ヤマハ・ジョグ:軽量でキビキビ走る。女性にも人気。
- スズキ・レッツ:価格が安めで、コスト重視の人に◎。
- ホンダ・ディオ:スタンダードなモデルで整備パーツも豊富。
ボディ色やデザインよりも、エンジンの調子や整備状態を重視して選ぶのが長く乗るコツです。
購入後に必要な手続きと維持費
中古原付を購入した後は、次のような手続きが必要です。
- 市区町村での原付登録(ナンバープレート取得)
- 自賠責保険の加入(コンビニでも可)
- 任意保険の検討(対人対物補償が安心)
維持費としては、税金2,000円程度/年、自賠責保険は5年契約で約15,000円、燃料代は月1,000〜2,000円と非常に経済的です。
まとめ:中古原付選びは慎重に
原付バイクは移動の自由度を広げてくれる便利な乗り物ですが、購入前のチェックを怠ると後々後悔することもあります。信頼できる販売店や口コミのある個人売買を活用し、実際に現車を見てから購入を決めましょう。
予算を抑えつつも、快適に安全に乗れる一台を見つけるための参考になれば幸いです。
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