新車購入時に「走行中でもテレビ視聴やナビ操作を可能にしたい」と考える方は少なくありません。とくに家族連れでのドライブ中は、同乗者の快適性を高めるためにも便利な機能です。しかし、テレビは見られるのにナビが操作できない――このようなケースには、いくつかの原因が考えられます。
テレビキャンセラーとナビキャンセラーの違いを理解しよう
まず知っておきたいのは、「テレビキャンセラー」と「ナビキャンセラー」は機能が異なるという点です。テレビキャンセラーは走行中でもテレビ映像を表示させる機能に対応していますが、ナビキャンセラーはタッチ操作や目的地設定といった操作を有効にする機能です。
この2つは別々の制御が必要な場合が多く、ナビ側の配線や設定が不十分だと操作が制限されたままになることがあります。
純正ナビ特有の仕様にも注意が必要
スズキ スペーシアカスタムの純正ナビにはセーフティ設計が施されており、一定条件下では操作自体を受け付けないことがあります。これは誤操作による事故を防ぐためのものです。
たとえば、物理的に操作は可能でもナビのソフトウェア側が「走行中はロックする」仕様であることもあり、キャンセラーだけでは解除されないケースもあります。
考えられる主な原因
- キャンセラーがテレビ専用でナビ制御に非対応
- 取り付け時にナビ側の配線が未接続または設定ミス
- キャンセラーのボタン操作が誤っている/操作タイミングがずれている
- ナビのファームウェアバージョンが未対応
- 別売りオプションの設定変更が必要
たとえば、ボタンを押す順序や長押し時間が決まっているタイプのキャンセラーでは、その操作方法を誤ると正常動作しません。
対処法と確認すべきポイント
まず、施工したディーラーやショップに「ナビ操作ができない」旨を伝え、施工内容や取り付け機器の仕様を再確認してもらいましょう。その際、型番やキャンセラーの説明書なども確認すると話がスムーズです。
また、ナビの設定メニューで操作制限の設定が存在するかを確認することも有効です。最近の一部車種では、メニュー内で「走行中の操作制限ON/OFF」切替ができる場合もあります。
ナビ操作対応のキャンセラーを再検討するのも手
もし現在のキャンセラーが「テレビのみ対応」ならば、ナビ操作にも対応した別モデルへの交換を検討するのも有効です。最近ではスイッチ一体型やステアリング操作対応タイプなど、利便性の高い製品も登場しています。
一例として、ビートソニックやData System(データシステム)などからナビ操作対応モデルが販売されています。施工費込みで2〜3万円ほどが相場です。
まとめ:まずは取り付け内容と製品の仕様を再確認しよう
テレビは見られるのにナビが操作できない場合、原因は「キャンセラーの仕様」「取り付けミス」「ナビの設定や制限」など多岐に渡ります。焦らず一つひとつの要因を確認し、必要であれば施工業者や販売店に相談することが確実な対処法です。
安全性を確保しながら、より快適なドライブ環境を整えていきましょう。
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