ホンダPCX125(JF28型)は根強い人気を誇るスクーターですが、前期型(2010〜2012年式)に後期型(通称JF28e)のマフラーが取り付け可能かどうかで悩むユーザーも少なくありません。特に中古市場では「JF28e対応」と記載されたマフラーが多く流通しており、前期オーナーにとっては流用可否が重要なポイントになります。本記事ではその互換性と注意点について詳しく解説します。
JF28前期とJF28eの違いとは?
JF28型は2010年に登場し、2012年ごろにマイナーチェンジが実施されました。この後期型が通称「JF28e」と呼ばれており、外装やインジェクションマップ、マフラーの形状・排気ガス対応方式が若干変更されています。
ただしエンジン本体の基本設計(eSP非搭載)や車体骨格は共通しており、マフラーステーの取り付け位置やエキパイ径は大きくは変わっていません。
基本的に「物理的な取り付け」は可能
結論から言えば、JF28e対応のマフラーは前期型JF28にも基本的にはポン付け可能です。エンジンの排気ポート位置やステーの穴位置が共通しているため、純正マフラー同士であれば互換性があります。
社外品についても、「JF28/JF28e共通」や「JF28全般対応」と明記されているものが多く、取り付けに大きな加工を必要としないことが一般的です。
注意点①:O2センサーの有無
後期型では排ガス規制対応のため、O2センサーの配線が異なるマフラーがあります。前期型に取り付ける場合は、センサーの有無や配線長が合わない可能性もあるため、事前に確認が必要です。
特にO2センサー付きの社外マフラーでは、取り付け穴のネジ径や角度が異なる場合があるため、センサーを移設する必要があるかもしれません。
注意点②:センタースタンドとの干渉
社外マフラーを取り付けた際に起こりやすいのが、センタースタンドとの干渉です。後期用設計のマフラーが前期車体に対して若干位置ズレを起こし、スタンド収納時にマフラーと接触するケースがあります。
その場合は、スタンドストッパーの追加やゴムパッドでの調整が必要です。装着後は必ずスタンド動作や車体クリアランスを確認してください。
事例紹介:JF28前期に後期マフラーを装着したケース
あるユーザーは、モリワキ製「JF28/JF28e共通」マフラーを前期型(2011年式)に装着。ポン付けで装着可能だったが、センタースタンドがわずかにマフラーに干渉。ストッパーゴムを追加して解決したとのこと。
別の例では、O2センサー付きBEAMS製マフラーを前期型に装着したが、センサー位置が微妙に異なり延長ハーネスが必要になったという報告もあります。
まとめ
PCX125 JF28前期にJF28e対応マフラーを取り付けることは基本的に可能です。ただし、O2センサーの位置や配線、センタースタンドの干渉など、細かな調整が必要なケースもあるため、事前にマフラー仕様や装着事例を確認することが重要です。
マフラー交換は見た目や音質の変化だけでなく、排気効率やトルク特性にも影響します。純正・社外問わず、安全かつ正確な取り付けを行い、快適なPCXライフを楽しんでください。
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