トラックに搭載されたユニッククレーンは、建築現場や運送業で欠かせない存在です。なかでもタダノの4tユニックは信頼性が高い機種ですが、電子部品の故障は避けられません。特にラジコン操作に不具合が生じた場合、修理に高額な費用が発生することがあります。今回は、ラジコン受信機や送信機、ハーネス交換および工賃について、費用の妥当性を検証していきます。
ラジコン受信機・送信機の交換費用の相場
タダノ製のユニックに限らず、建機メーカーの純正ラジコン機器は高価です。特にタダノの場合、純正部品は以下のような価格帯になることが一般的です。
- ラジコン受信機:20万円前後
- 送信機(リモコン):10万円前後
- ハーネス:7万円前後
このような価格は、特注部品・高い耐久性・電波法に基づく認可を要する装置であることからくるもので、一般的に相場としては妥当な範囲といえます。
工賃10万円は高い?作業内容から見る妥当性
工賃10万円という金額は一見高額に見えますが、以下の作業が含まれる場合には十分妥当と言える場合もあります。
- 既存機器の取り外しと診断作業
- 新規受信機・送信機・ハーネスの取り付け
- 電気系統のチェックおよび動作確認
- 再設定や通信テスト
特に、キャビンやフレームにハーネスを配線し直す作業には時間と熟練度が求められるため、2人で1日以上の作業となるケースもあります。
費用を抑える選択肢はある?
費用を少しでも抑えたい場合、以下のような対応が考えられます。
- 中古部品を探す(ただし保証・動作確認は自己責任)
- 社外品やリビルド品を検討する(互換性に注意)
- 複数業者からの見積もりを取る
ただし、ブームや吊り荷を操作するラジコンは安全性が最優先です。信頼性の低い部品の使用は事故につながる可能性もあるため、慎重な判断が求められます。
事例紹介:他のユーザーの声
実際にタダノ製ユニックを使っている業者からは、以下のような声もあります。
「リモコンの電池端子不良だけで修理費5万円かかったが、安全面を考えれば納得」
「中古の受信機を3万円で手に入れて自社で取り付け、工賃ゼロで済んだが自己責任」
このように、修理方法によってはコストを抑えることもできますが、あくまで動作保証と安全性を確認することが前提です。
まとめ:高額でも安全性と信頼性を重視すべき
タダノの4tユニックにおけるラジコン関連の修理費用(総額約47万円)は、相場としては決して異常ではありません。特に受信機・送信機の価格や、工賃に含まれる作業量を考慮すれば、正規ルートでの修理としては妥当と言えるでしょう。
コストを抑える選択肢もあるものの、安全を最優先する業務用車両においては、安心と確実性を買うという意味での投資と捉えるべきです。
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