警察官になりたいと考える人の中には、「バイクの免許が必要なの?」という疑問を持つ方も少なくありません。実際、白バイ隊員や交通機動隊といったバイクを業務で使う職種もありますが、すべての警察官にバイク免許が必須というわけではありません。この記事では、警察官とバイク免許の関係について、採用後の配属やキャリアによる違いを交えながら解説していきます。
警察官になるためにバイク免許は必要?
まず結論から言うと、警察官になるためにバイク免許は必須ではありません。警察官採用試験の応募資格に「普通自動二輪免許」や「大型二輪免許」が条件として求められることは基本的にありません。
多くの受験者は普通自動車免許(AT限定可)を取得していますが、バイク免許はなくても合格できます。採用後の研修や業務で必要が生じた場合に、警察内部で免許取得を支援する制度がある場合もあります。
白バイ隊員など一部の職種ではバイク免許が必要
ただし、交通機動隊や白バイ隊員など、業務でバイクを使用する部署に配属される場合は、大型自動二輪免許(通称:大型二輪)が必要になります。これは公道で750ccクラスのバイクを運用するために法的に必要な資格です。
白バイに乗るには免許取得後、さらに警察内部での「白バイ特別訓練(技能試験)」をクリアする必要があります。かなり高度な運転技術が求められ、誰もがなれるわけではありません。
採用後に免許取得を目指すケースも
配属先によっては、警察学校卒業後や配属後に業務に必要な資格としてバイク免許を取得するケースもあります。警察内部の研修制度や職務命令により、費用の一部が支援される場合もあるようです。
例えば、交通課への配属が決まった際に「二輪での巡回が必要だから」として、後から中型二輪免許を取得するよう勧められることもあるといいます。
バイク免許を持っていると有利な点もある?
バイク免許を持っていると、白バイ隊員の選抜試験へのエントリー資格を早期に満たすことができるため、希望すればスムーズに受験が可能になります。
また、採用面接で「趣味がバイク」といったアピールポイントにできることもあり、業務に関係なく自己PR材料として好印象を与えることもあるでしょう。ただし、あくまで補足的な要素であり、バイク免許があるから採用に有利になるという保証はありません。
現場の警察官の主な移動手段とは
地域課や刑事課など、多くの警察官は業務中にパトカーや自転車を使うことが多く、バイクは必ずしも日常的な移動手段ではありません。交番勤務では徒歩や自転車による巡回も一般的です。
また、地域によってはバイクよりも車両が多く用意されているため、仮にバイク免許があってもそれを活かす機会が少ないこともあります。
まとめ:警察官にバイク免許は必須ではないが、特定職種では必要
警察官になるためにバイク免許は必要ありませんが、白バイ隊員や交通機動隊を目指す場合には必須となります。一般的な交番勤務や刑事課勤務などではバイクを使用しないケースも多く、免許の有無が業務に直結するとは限りません。
バイクが好きで警察官を目指す方は、採用後にバイクを活かせる配属先を希望することも可能です。そのためにも、まずは警察官採用試験に合格することを目標にし、必要であればその後にバイク免許を取得する流れでもまったく問題ありません。
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