日産スカイラインER34(4ドア)も年数が経過した個体が多くなり、特に電装系のトラブルが発生しやすくなっています。中でも「リアドアのロック・アンロックができない」という症状は比較的よくある不具合で、原因と対処法を把握しておくことでスムーズに修理対応が可能です。
よくある症状:ロックはできるが開かない、またはその逆
ER34ユーザーの間でよく報告されているのが、「後ろのドアが閉まらない、あるいは開かない」「キー操作では反応が悪い」「物理的に開閉は可能だがロック機構に不具合がある」といった症状です。
このような症状が出た場合、考えられる主な原因は以下の2つです。
- ドアロックアクチュエーターの故障
- ドア内部のロッドやリンク機構の不具合
原因1:ドアロックアクチュエーターの故障
もっとも多い原因はアクチュエーターのモーター不良です。年式が古くなると内部のギアやモーターが摩耗し、ロック/アンロックの信号に反応しなくなります。
アクチュエーターはリベットで固定されており、交換にはドア内張りの取り外しと多少の作業が必要ですが、DIYも十分可能なレベルです。
原因2:メカニカルなリンクの不具合
アクチュエーターが生きていても、内部のロッドやリンクが外れていたり破損していると、ロック操作に連動しないことがあります。過去にドア内装の作業歴がある場合などに多く見られます。
この場合はアクチュエーターはそのままに、リンク部品のみの修復や交換で対応可能です。
部品の品番と入手先
ER34スカイライン(4ドア)のリアドアロックアクチュエーターの純正品番(例:右後部)は、80552-AL500(年式・グレードにより異なる可能性あり)です。左側は80553-AL500などになります。
部品は以下の方法で入手可能です。
現在、こちらのヤフオク出品では右リア用アクチュエーターが出品中です。価格・状態をよく確認の上ご検討ください。
修理はDIYも可能?
ER34は構造が比較的シンプルなため、ドア内張りの取り外しやアクチュエーター交換をDIYで行う人も多いです。必要な工具は以下のとおりです。
- 内張り剥がし用リムーバー
- プラスドライバー
- 10mmソケットレンチ
- 必要に応じてリベットガンまたはビス留め処理
交換作業は左右で1時間程度が目安。整備記録や手順動画もYouTube等に多数あります。
まとめ:ドアロック不具合はアクチュエーターを疑おう
スカイラインER34のリアドアロック不調は、アクチュエーター故障が最も疑わしい原因です。中古部品もまだ入手可能で、DIY修理も十分現実的。まずは部品品番を確認し、交換可能かどうかをチェックしましょう。
長く愛車と付き合うためにも、早めの診断と対応をおすすめします。
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