カスタム好きの間で注目されるスーパーカブJA10のフロント21インチ化。手元に21インチリムがあり、純正ドラムハブを使ってホイールを手組する場合、最も悩ましいのがスポークの選定と組み付け方法です。
21インチリム化に必要な基礎知識
21インチ化は見た目のインパクトやオフロード的な雰囲気を出すために人気のカスタムですが、ホイール構造やスポークの物理的な知識が必要不可欠です。
スーパーカブJA10の純正ホイールサイズはフロント17インチ。21インチ化によりリムの半径が約5cm以上伸びるため、スポークの長さや角度が大きく変わります。
スポーク選びの基本:寸法と形状
スポークの長さは、ハブ中心からスポーク穴までの距離、リムのERD(Effective Rim Diameter)、スポークの交差パターンによって決定されます。
この計算にはスポーク長計算機(Spoke Calculator)が便利で、以下のデータが必要になります:
- ハブの左右フランジ間距離
- ハブのフランジ径
- リムのERD
- スポーク交差数(例:3クロス)
JA10ハブ+21インチリムで使用可能なスポーク例
汎用スポークとして、ステンレス製の#14ゲージ(2.0mm)が一般的。例えば「216mm前後」の長さで3クロスが組めることが多いですが、リムやハブにより変動します。
特注スポークを注文する際は「スポーク本数・ゲージ・首折れ形状・ニップル径」を明確にする必要があります。
手組の実例と注意点
CB系やXR系の21インチリムを流用し、JA10ハブと組み合わせる事例が一部SNSやブログで紹介されています。ただし、ブレーキシューの位置やリムセンターのズレが生じやすいため、センター出しが非常に重要です。
ホイール手組に自信がない場合は、ホイールビルダーなど専門業者にスポーク加工や組立を依頼するのも一つの選択肢です。
スポークの取り寄せと加工先
以下のようなパーツショップがスポークのオーダーに対応しています:
- エンデュランス(ENDURANCE)
- シンコーメタル
- 武川・キタコなどミニバイクパーツブランド
オーダー時には、手元のリム・ハブ寸法を正確に伝えることが成功の鍵となります。
まとめ:21インチ化を成功させるために
スーパーカブJA10のフロント21インチ化は外観の変化だけでなく、走行感にも影響する本格カスタムです。スポークの正確な長さ選定、リムとの相性、組み方の理解が不可欠であり、計測と確認を丁寧に行うことが何より重要です。
可能であれば、同様のカスタム事例をブログや動画でチェックし、自分の構成と照らし合わせることで失敗を防ぎましょう。DIYの達成感とバイクへの愛着が深まるカスタムになるはずです。
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